第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

野高谷町交差点の歴史

はじめに

以前から主要渋滞箇所として知られる野高谷町交差点。LRTは専用の高架橋で通過しますが、道路の方も栃木県の事業としてLRTと並行して交差点の立体化が進められており、大きな変貌を遂げようとしています。

古くから祖母井・茂木方面と向田方面の街道の分岐点であった野高谷町交差点は、現在まで段階的に変化してきました。近年は渋滞対策としてLRT事業化前から県による交差点改良が計画され、LRTの事業化でその計画自体も大きく変わっています。本記事では時系列での野高谷町交差点の変化や改良計画を紹介します。

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軌道工事について

軌道工事について

開業を約1年後に控え、軌道関連工事が各地で本格化してきました。

この記事では、記録も兼ねて、軌道関連工事の施工業者や、軌道工事の施工方法についてまとめます。

軌道工事の発注方法

軌道部分は専用部と併用部で発注方法が少し異なります。

専用部は擁壁や橋梁等で地盤改良の必要がないため、レール敷設のための軌道工事のみ発注されます。

併用部では、大きく分けて3つの工程に分かれます。

  1. 地盤改良工事(下層路盤)
  2. 軌道工事(スラブ敷設)
  3. 軌道工事(レール敷設)

場所に応じて「1」「2」が抱き合わせで発注されるパターンや、「2」「3」が抱き合わせで発注されるパターンがあります。「1」から「3」をすべて抱き合わせるパターンはありません。

また「1」の工事の前に関連工事として、「電車線路設備地中管路工事」が必ず入ります。この地中管路には電力関係のケーブルや通信関係のケーブルなどが敷設されます。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その6・用地編)

はじめに

あれこれも随分と続きその6となりました。その6では、LRT事業の建設用地確保に関するあれこれを整理していこうかと思います。

芳賀宇都宮LRT整備事業における用地取得の概要

芳賀宇都宮LRT整備事業では、既存の道路空間に整備する区間と、道路以外に新設する区間の大きく2つに分かれます。後者では新設のため用地取得が必要なのは言うまでもないですが、既存の道路空間に整備する区間でも、道路空間の再配分(車線数減少、歩道幅員減少等)では軌道敷設スペースが捻出できない区間があり、多くの区間で用地取得を必要としています。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その5・渋滞対策編)

はじめに

今回は芳賀宇都宮LRTと合わせて行われている、各種道路での渋滞対策のあれこれについてまとめていきたいと思います。

渋滞対策一覧

現在把握できている限りの渋滞対策事業箇所は以下の通りです。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その4・治水、浸水対策編)

はじめに

4回目となった芳賀宇都宮LRTのあれこれ。今回はLRT沿線で進められている治水・浸水対策についてまとめていきたいと思います。

駅東区間は都市型水害の頻発エリア

古くからの市街地であるJR宇都宮駅西側エリアとは反対に、JR宇都宮駅東側エリアは戦後急激に都市化が進んだエリアであり、現在に至っても治水対策が追いついておらず、頻繁に内水氾濫を起こしています。

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上図は地理院地図のアナグリフに、JR宇都宮駅東口~平石の間でLRTと交差する河川すべてと溢水エリアを示しています。駅東口エリアは河川の密集エリアである(=起伏が激しい)ことがわかります。

(ただし上の河川のうち、石川、奈坪川、江川はLRT交差地点では暗渠であり、普段このエリアを走っていても河川を渡っている実感はあまりないかもしれません)

交差する河川毎に治水対策をまとめていきます。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その3・市町道認定編)

はじめに

前回、前々回に引き続き、芳賀宇都宮LRTのあれこれを。今回は芳賀宇都宮LRTの市町道認定に関するあれこれを整理していきます。

なぜ市町道認定が必要なのか

その1で少しふれた通り、芳賀宇都宮LRTの軌道敷は全区間宇都宮市道または芳賀町道認定を受けており、全区間が併用軌道です。立派な橋りょう区間もすべて併用軌道です。

なぜ橋りょう区間も含めて軌道敷を全区間市道または町道認定し道路として整備する必要があるのでしょうか。その理由についてまずは整理していきます。

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