第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

【工事の記録】峰町立体~陽東3丁目交差点(2021年12月~2022年3月)

2021年12月21日

峰町立体西進オフランプの道路改良工事が完了し、右折レーンが大幅に延伸されました。

峰町立体~電停峰の用地買収が一気に進みました。なお写真に写っている民間駐車場への通路部分(塀のところ)は、この時点で未買収となっています。

用地の引き渡しが完了したところから順次改良工事が進んでいます。なお現時点で電線類は未移設です。

電停峰交差点角の不動産屋も移転し、用地が引き渡されました。

用地の制約がない南側の道路改良工事が先行して進んでいます。

ただし電柱や標識柱など支障物件の移設が進んでおらず、そこだけ後回しになっています。

拡幅部の道路改良工事が完了していた電停峰先~電停陽東3丁目手前までは、西進を1車線化したうえで車道が完成位置へシフトされ、ついに軌道工事が始まりました。

なおこの時点より、西進1車線、東進2車線となったほか、1車線当たりの車道幅員が3.25m→3.0mへ縮小路肩も0.25m縮小されています。また各交差点の右折専用レーンも3.0m→2.5mに縮小されています。

すでに軌道部分はアスファルトが剥ぎ取られ、軌道下の地盤改良が始まっています。

車線シフトは電停陽東3丁目手前で終了しています。

電停陽東3丁目から東側も用地買収が完了し道路改良工事が進んでいますが、支障物件である電柱のうち、東電PGの電力線だけがなぜか未移設で残されており、移設前の電柱が残ってしまっています。

西進の車線自体は暫定的に陽東3丁目交差点を超えた先で絞られています。

北側の道路改良自体は支障物がなくほとんど完了しています。

この区間は大雨時に冠水が多発しており、県(県土整備部)設置の冠水監視(CCTV)・感知システム、警告システム、エア遮断による遠隔通行止めシステムが整備されており、それらのシステム一式の移設が必要となっています。これらは訪問時点で未移設となっています。

陽東3丁目交差点も県(栃木県警本部)の主要交差点に指定されていることから、信号電源バックアップ用の非常電源設備や交通監視用のカメラなど多数の支障物件が設置されており、これらの移設に時間を要しているようです。

なお信号機やカメラの移設先の信号柱はすでに設置されています。

2022年3月21日

峰町立体~電停峰の道路改良工事はほとんど完了していますが、電柱が未移設で残されたままです。

なお車道はシフトされていませんが、すでに西進は1車線化されています。

電停峰交差点では信号機が拡幅位置に移設されると同時に、信号機も路面電車対応用に更新されました。

制御器も更新されており、東西は右折車分離式に現示が変更されています。

交差する柳田街道は鬼怒通りとの交差角が鋭角で、誤認防止のため信号電材の視覚制限灯器が設置されています。

(この交差点の信号改良施工業者は通常小糸製を設置しますが、上記の指定で柳田街道側だけ信号電材になっています)

電停峰交差点は交差点内スパン長が短く、電車専用の吊架線を設置する必要があり、吊架線支持用に、北側に2本、南側に1本太い架線柱が建植され、架線柱が信号柱を兼用する形となっています。

また写真からわかるように、電停峰交差点内で暫定的に東進車線をシフトさせ、交差点東側から軌道工事用スペースが先行して確保されています。

車道移設は未完了ですが、先行して交差点内の軌道予定箇所下に電車線路埋設管路が敷設されています。

昨年から先行的に軌道工事に着手していた箇所では、写真のように軌道スラブが敷設されています。

峰2丁目交差点は初めて路面電車対応信号灯器に更新された交差点で、登場時はネット上をざわつかせました。

なお訪問時点ですでに右折分離型制御に変更されています。

峰2丁目~電停陽東3丁目にかけても軌道スラブの敷設をほとんど完了しています。また架線柱基礎もすでに建植されているようです。

この区間ではスラブ敷設完了後、スラブ敷設施工業者がそのまま車道の表層舗装も施工します。すでに準備工として人孔(マンホール)のかさ上げも行われています。

電停陽東3丁目付近から東側も西進1車線化と車道のシフトが実施され、軌道工事が始まっています。訪問時は軌道下の地盤改良を実施していました。

すでに電車線路埋設管路は敷設を完了しており、人孔が設置されていました。

なおこの区間の道路改良工事から表層まで先に舗装するようになっており、区画線も本設型(溶融


式)となっています。

電停陽東3丁目から東側は掘削を終えた段階で、電車線路埋設管路の敷設もこれからです。

大変驚きなのですが、電柱が移設されないまま拡幅側が供用(車道シフト)されました。そのため車道側に一部電柱がはみ出している状態で、その電柱を避けるように車道が湾曲してしまっています。

遠目からみるとこんな感じです。非常に走行性が悪くなっています。

冠水監視用のCCTVも路側へ移設されました。