第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

【工事の記録】駅東口中央~峰町立体(2022年8月~2022年12月)

2022年8月17日~18日

軌道工事完了に向け各地点でレールの樹脂固定が進んでいます。また架線柱が建植され可動ブラケットも設置されています。

ただし交差点内など敷設に交通規制を要する箇所はレールの敷設が遅れています。駅東第1交差点では訪問時でもレール未敷設でした。

薄型レールという特殊なレールを敷設する東宿郷交差点も交差点内はレールが未敷設でした。

同じく薄型レールを敷設する駅東第3交差点内では、東行きが樹脂固定まで完了、西行きはレール仮設置の状況でした。

駅東公園前はどちらのレールも仮設置の状況です。

停留場建築工事も進んでいます(写真は東宿郷停留場)。

峰町立体部分も軌道スラブの敷設や現場打作業を終え、レールが仮置きされています。

峰町立体部の拡大画像です。陸橋部分ではレールを設置する十分な厚みがないため、薄型レールが用いられるほか、レールの敷設方法も少し特殊になっています。

2022年9月3日

新幹線ホームからの撮影で恐縮ですが、この時点でも東宿郷交差点内のレールは未敷設です。

駅東第3交差点のレールの敷設状況も2週間前と変わりありません。ただし交差点内の表層が舗装されています。

駅東公園前交差点もレールは一部仮固定で残っています。なお交差点内は表層の舗装が完了しています。

駅東公園前停留場では発車案内も設置されています。

峰町立体部ではまだレールは設置されていません。

2022年12月2日

宇都宮駅東口~平石では軌道設備がすべて完成し、試運転も始まりました。

宇都宮駅東口~峰町立体は薄型レールなど特殊な施工箇所が多く進捗が心配されていましたが、なんとか11月中に軌道施設がすべて完成しました。また車道部の舗装も表層がきれいに直され、走行環境も大幅に向上しました。

東宿郷停留場(西行き)を通過する試運転車両。

駅東第3交差点~駅東公園前交差点間には、今泉変電所と今泉~平出変電所のき電区分としてインシュレーターセクションが設置されました。

峰町立体部の架線柱は道路照明兼用型の特殊なものが設置されました。

その他の架線柱もセンターポールのため法律上照明を付加しなければならず、デザイン性を重視した(正直照明機能はほとんどない)照明が、架線柱先端に取り付けられています。

停留場は各種サイン類やガラス板などの仕上げ工事以外が完了しています。発車標も通電しています。

各停留場へのアクセスとなる横断歩道にはエスコートゾーンと安全島が設置されています。また信号にも音響装置が設置され、非常にバリアフリーに配慮した設備となっています。

信号も路面電車用現示が点灯するようになりました(駅東第1交差点)。