第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2019年9月~2019年10月)

 はじめに

本記事では前回に引き続き2019年度の工事の様子についてレポートしていきます。

工事状況

2019年9月1日

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道路築造工事(分割1号)では未着手だった部分を含め工事用道路の築造が完了しました。

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工事用道路が完成し、(仮称)竹下第1高架橋工事(分割1号)が始まるようです。

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2018年度に発注され長らく未着手だった(仮称)下竹下第3架道橋工事がようやく着手となるようです。工期は2019年度末に設定されています。

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すでに施工予定箇所では準備工が始まっています。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)ではA1側が足場が一度解体され、躯体上部の鉄筋がむき出しになっています。

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P1も同様です。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)では工事の進捗が早く、すでに躯体上部の型枠が組み立てられつつあります。

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その先の丘陵部では地盤改良工事が完了し鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)が始まるようです。こちらは2019年度発注工事です。

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昨年度から続いている道路改良工事(分割2号)では市道379号線西側の側溝敷設が進んでいます。

2019年9月16日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割1号)では早速場所打ち杭工が始まりました。なお同時期に発注・落札された分割2号は未着手です。

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(仮称)下竹下第3架道橋工事ではボックス本体の施工に向けて市道の切り回しが完了し、掘削が始まりました。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)のA1の様子です。再び足場が組み立てられました。内部の状況はよくわかりませんが、鉄筋組立とコンクリート打設に向けた型枠を組み立てている段階と思われます。

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P1はこれからのようです。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)はコンクリート打設の段階まで来ているようです。なおLRT事業に関する垂れ幕が掛けられました。

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道路改良工事(分割2号)では側溝敷設が進み、一部に蓋が設置され始めました。

2019年9月27日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割1号)では引き続き場所打ち杭工を行っています。

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割2号)もようやく始まるようです。

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(仮称)下竹下第3架道橋工事ではボックスの基礎ができてきました。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)では引き続きA1、P1の躯体上部を施工中です。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)は躯体が完成しているようにも見えるような...

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A2橋台と後方の地盤改良、擁壁を施工する(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)も始まりました!

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すでに準備工として地山の掘削が始まっています。

2019年10月14日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割2号)でも場所打ち杭工が始まりました。鉄筋かごが大量に搬入されています。分割1号の方は場所打ち杭工が終了したようです。

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(仮称)下竹下第3架道橋工事ではボックス築造範囲に足場が組み立てられています。下部では鉄筋の組立も進んでいるようです。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)ではちょっと来ない間にA1橋台が完成し、型枠も外されていました。なおLRT整備工事での橋台で初めて完成した箇所です。

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P1も残りは型枠を外すのみとなっています。ほぼ完成です。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)はどちらも完成し型枠が外されました。

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奥では(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)で施工するA2橋台の場所打ち杭工も始まっています。またさらに奥では鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)で擁壁工事が進んでいるのが確認できます。

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場所打ち杭工の様子を別角度から。地盤改良と擁壁を施工する橋台後方の地山はすでに掘削されています。

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鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)をR408側から見ています。民家のすぐ後ろまで足場が構築され、擁壁築造工事が進んでいます。なおここから見える範囲はジオテキスタイル補強土壁による施工です。

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道路改良工事(分割2号)ではちょっと来ない間に砂利ではありますが嵩上げが完了していました。

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区間北側では現道擦り付け勾配もできています。

2019年10月20日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割1号)では杭頭処理に向けた掘削、分割2号では引き続き場所打ち杭工を施工している様子が確認できます。

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また新たに(仮称)竹下第1高架橋工事(分割3号)も始まるようです。こちらは下部工(P4)と上部工(P4~P8までの4径間)を施工する工事です。

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(仮称)下竹下第3架道橋工事ではまだボックス本体は鉄筋の組立中ですが足場はすでに完成形がイメージできる形で組まれています。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)ではほぼ完成し足場の解体と埋め戻しを残すのみです。

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こちらも同様の状況です。

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(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)の様子です。鉄筋かごが見えないことから場所打ち杭工が終わった直後ではないかと思います。

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場所が変わりR408脇の橋脚が完成した箇所では、上部工((仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号))が始まるようです。工事名が竹下第2高架橋ですが、こちらの第3高架橋1径間と第2高架橋1径間ずつを施工します。

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ここに桁が載ります。なおLRT事業で初の上部工(鬼怒川橋梁は除く)です。

2019年10月26日

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竹下第1高架橋工事分割1~3号の様子。2号は引き続き杭頭処理、1号は場所打ち杭工修了、3号は未着手の状況です。

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別角度から。場所的に分割1号は工事状況が確認できません。分割2号は場所打ち杭工が終了し掘削待ちです。

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(仮称)下竹下第3架道橋工事の様子。防音ネットで中の様子はよく確認できませんが、開口部から複雑に組まれた鉄筋が確認できます。

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(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)では場所打ち杭工が終了したようです。

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別角度から。奥では擁壁工事が進んでいるのも確認できます。

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(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)施工予定箇所の様子。前回から主だった変化はありません。

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R408~市道379号線間ではなにやら工事用道路の築造工事が始まりました。この時点では工事看板が立てられていないため不明でしたが、のちに昨年度発注され長らく未着手だった道路築造工事(分割5号)であることが判明しています。

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道路改良工事(分割2号)では車道部が舗装されました。ただし最上層部は未施工です。

 

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区間最東端部では擁壁工事が始まりました。内部の施工区分では清原第1工区となっており鬼怒川左岸の一連の工区で紹介するか迷うところですが、とりあえずこの記事で紹介します(今後変更する可能性があります)。

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まだ着手直後で地山の掘削が始まったばかりのようです。

 

今回はここまでです。施工工事が増え2か月分しか紹介できませんでした。次回も引き続き2019年度の工事の様子を紹介していきます。

 

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2019年6月~2019年8月)

はじめに

本記事では前回の続きで2019年度の工事の様子についてレポートしていきます。

なお本記事より2018年度に発注され繰り越している工事と、2019年度に発注された工事がどちらも登場します。

工事発注状況

2019年度の当区間における発注工事は次の通りです。

工事名 概要 施工業者 発注年度 着手 完成 請負額
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割3号)

橋梁下部工 N=1基  

・橋脚躯体工(逆T式橋脚)  

・場所打杭工

P4:φ1200mm,L=12.5m,N=6本

橋梁上部工 N=4径間  P4~P8

野澤實業宇都宮土建JV 2019 2019.11 2020.7 201,000,000円
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割1号)

橋梁下部工 N=2基  

・橋脚躯体工(逆T式橋脚)  

・場所打杭工

P5:φ1200mm,L=14.0m ,N=6本

P6:φ1200mm,L=14.5m , N=6本

山本建設株式会社 2019 2019.8 2020.3 68,000,000円
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割2号)

橋梁下部工 N=2基  

・橋脚躯体工(逆T式橋脚)  

・場所打杭工

P7:φ1200mm,L=13.0m ,N=6本

P8:φ1200mm,L=14.0m ,N=6本

株式会社増渕組 2019 2019.9 2020.3 61,000,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事

工事延長:L=105.6m(当初)      

工事延長:L=119.5m(施工内容変更後)

幅員:13.4m

・地盤改良工

安定処理A=868㎥

・補強土壁工

ジオテキスタイル補強土壁L=83m(当初)

ジオテキスタイル補強土壁L=92m(施工内容変更後)

アズマ原総業株式会社 2019 2020.5   123,362,000円
(仮称)竹下第4架道橋工事

上部工 N=1径間

 ・PC単純ポステンT桁橋 L=40.5m

株式会社長嶋組 2019 2019.11 2020.3 133,500,000円
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)

・橋梁下部工N=1基

  橋脚躯体工(逆T式橋台)   

場所打杭工   

A2:φ1200mm,L=16.0m,N=6本

・擁壁工

  補強土擁壁工L=14.6m

  重力式擁壁工L=37.8m

・地盤改良

  中層混合処理工L=42.8m

小平興業株式会社 2019 2019.8 2020.3 149,000,000円
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)

・橋梁上部工N=2径間

 竹下第2高架橋P2~P3

 竹下第3高架橋P1~P2

岩原産業株式会社 2019 2019.12 2020.3 93,500,000円
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割3号)

・橋梁上部工N=2径間

 竹下第2高架橋P1~P2、P3~A2

株式会社野澤實業 2019 2019.10 2020.3 103,000,000円
鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)

・擁壁工

  補強土擁壁工L=54m

  重力式擁壁工L=115m

晋豊建設株式会社 2019 2019.6 2020.2 138,555,000円
(仮称)竹下第5架道橋工事

・橋梁下部工N=1基

 橋台躯体工(逆T式橋台)

 場所打杭工

  A1:φ1500mm,L=17.0m,N=14本

・地盤改良工  中層混合処理工 L=27.2m

株式会社菊地組 2019 2020.10   174,500,000円
(仮称)竹下第6架道橋工事

【工事延長L=218.1m】

地盤改良工

 ・浅層混合処理:A=114㎥

 ・中層混合処理(改良深度2-5m):A=3694㎥

 ・中層混合処理(改良深度5-8m):A=3394㎥

場所打ち函渠工  

・竹下第6架道橋:W6300×H9200×12.2m

プレキャストボックスカルバート工

 ・1700×1700×12 舗装工 防護柵工 区画線工

株式会社入江組 2019 2020.5   152,637,000円
市道379号線横断函渠設置工事

場所打ちボックスカルバート工

 延長10m

U型擁壁工

 延長10m

渡辺増渕JV 2019 2020.5   189,400,000円
道路築造工事(分割1号) 工事用道路築造 アズマ原総業株式会社 2019 2019.6 2019.8 15,345,000円
道路築造工事(分割4号) 工事用道路築造 久保建設有限会社 2019 2019.12 2020.3 5,487,000円
道路築造工事(分割6号) 工事用道路築造 株式会社美雪興業 2019 2020.5 2020.11 8,983,000円

 また2018年度に発注され2019年度に繰り越した工事は次の通りです。

工事名 概要 施工業者 発注年度 着手 完成 請負額
(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)

橋梁下部工

 N=1基

 ・橋脚躯体工(逆T式橋台)

 ・場所打杭工 A2:φ1200mm,L=12.5m,6本

米弥工業株式会社 2018 2020.4 2020.8 34,200,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)

・補強土壁工

・地盤改良工

浅層混合:110m

安定処理:950㎡

・擁壁工

ジオテキスタイル補強土壁 91.3m

渡辺建設株式会社 2018 2019.11 2020.5 116,613,000円
(仮称)下竹下第3架道橋工事

・ボックスカルバート施工

・場所打ち擁壁工

・壁面上端工

・カルバート工

・排水構造物工

・舗装工

・防護柵工

・区画線工

大幹建設株式会社 2018 2019.10 2020.3 95,000,000円
(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号

下部工(場所打ち杭)2基

橋梁下部工 N=2基

 ・橋台躯体工(逆T式橋台)

 ・橋脚躯体工(柱式橋脚

 ・場所打杭工

A1:φ1200mm,L=14.5m,6本

P1:φ1200mm,L=14.0m,8本

宇都宮土建工業株式会社 2018 2019.3 2019.10 87,000,000円
(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)

下部工(場所打ち杭)2基

橋梁下部工 N=2基

 ・橋脚躯体工(柱式橋脚)

 ・場所打杭工

P2:φ1200mm,L=14.5m,6本

P3:φ1200mm,L=15.0m,6本

日豊工業株式会社 2018 2019.3 2019.10 100,044,000円
鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割1号)

地盤改良工

 中層混合L=140m

栃舗建設工業株式会社 2018     162,585,000円
(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)

橋梁下部工 N=2基

・橋脚躯体工(柱式橋脚)

・場所打杭工

 P1:φ1200mm,L=13.0m,11本

 P2:φ1200mm,L=12.5m,8本

渡辺建設株式会社 2018 2018.12 2019.5 70,400,000円
(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割2号)

橋梁下部工

 N=2基

・橋脚躯体工(逆T式橋台)

・橋脚躯体工(柱式橋脚)

・場所打杭工

 P3:φ1200mm,L=12.0m,7本

 A2:φ1200mm,L=14.5m,8本

中村土建株式会社 2018 2020.5 2020.9 83,100,000円
道路改良工事(分割2号)

工事延長L=198m

 市道379号線嵩上げ

有限会社若林造園土木 2018 2019.5 2019.12 38,568,000円
道路築造工事(分割5号) 工事用道路築造 馬上建設株式会社 2018 2019.11 2020.1 17,470,000円

 2018年度の大半の工事を繰り越した上に、2019年度も次々と工事を発注したため、2019年度はすさまじい工事の入り乱れ状態となりました。

工事状況

2019年6月16日

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鬼怒川から東、竹下第1高架橋工事(分割1号)と(分割2号)の施工予定箇所でボーリング調査が始まりました。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)では場所打ち杭工が終わり、杭頭処理がはじまりました。こちらはA1橋台予定地です。

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こちらはP1橋脚。杭の数が多めです。

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奥では(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)P2、P‘3予定地でも同様に杭頭処理の準備が始まっています。

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)ではおおむね躯体が完成しています。すでにコンクリート養生を終えて型枠が外されています。

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P1橋脚は竹下第5架道橋側が超スパンの桁となり、第3高架橋よりも桁の厚みがあるためこのようにL字になっています。

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道路改良工事(分割2号)では市道379号線の嵩上げ位置への側溝の敷設がはじまりました。こうしてみると現況道路高よりかなり高くなることがわかります。

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なおLRT計画ルートと交差し、トンネル工事において側溝が再度撤去される区間では、工事着手前の側溝を再利用しています。

2019年6月28日

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竹下第1高架橋工事予定地付近のボーリング調査が継続して行われています。

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下竹下停留場付近から竹下第1高架橋工事予定地にかけての工事用道路の築造工事が始まりました。こちらは2019年度発注工事です。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)A1橋台の様子です。均しコンクリート打設と杭頭処理を完了しています。これから基礎部分のフーチング工を行います。

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P1橋脚でも同様に均しコンクリート打設と杭頭処理を終えています。

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奥の(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)の施工状況の様子は直接確認はできませんが、施工ペースから察するにほぼ同様の状況かと推察されます。

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鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割1号)では、一度は工事が終わったかと思われましたが、再び地盤改良工事が始まっています(前回とは別の機材)。

まだしばらくかかりそうです。

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)は足場も外されこれにて完成となります。

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道路改良工事(分割2号)では市道379号線の既存側溝撤去と、新規側溝設置が継続して行われています。嵩上げ量が多く、改良を必要とする延長が結構長めのようです。

2019年7月13日

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竹下第1高架橋工事予定地では道路築造工事(分割1号)による工事用道路築造が始まりました。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)では基礎部分のフーチング工が進み、躯体工に向けた足場が設置されています。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)の方がやや先行しているようで、こちらはすでに躯体の鉄筋組立まで進んでいます。

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割2号)の工事予定地でボーリング調査が始まりました。この時はいよいよ着工かと思われましたが...

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道路改良工事(分割2号)では市道379号線東側の嵩上げ区間での側溝敷設がおおむね完了したようです。

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民地の出入口を除き敷設が完了しています。

市道379号線は北に向かって下り勾配になっているため、南からくると嵩上げによる道路計画高とおなじ標高地点からLRT交差付近までレベルになったあと、一気に下る縦断線形になるようです。

2019年7月21日

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竹下第1高架橋予定地付近では継続して工事用道路の築造が進んでいます。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)A1橋台では、基礎のフーチングと躯体の一部鉄筋組立まで進んだようです。

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P1では基礎フーチング部の鉄筋組立と型枠の組立を進めているようです。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)では引き続き鉄筋と型枠の組立でしょうか。まだコンクリートは打設されていないようです。

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道路改良工事(分割2号)では市道379号線東側の側溝敷設をおおむね完了し、西側の側溝改良に取り掛かり始めました。

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また関連工事として宇都宮市上下水道局発注で交差地点の水道管布設替工事が始まりました。

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区間の水道管布設替え工事の概要が張り出されていました。(あたり前ですが)もともとトンネル設置を考慮していなかったため、かなり大掛かりな水道管の布設替えを行うようです。

2019年8月3日

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竹下第1高架橋工事予定地の工事用道路築造がかなり進んでいます。

2019年8月11日

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竹下第1高架橋予定地付近の工事用道路築造では、用地の関係か不自然にみ施工の場所が残されています。奥はこれでほぼ完成のようです。

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下竹下停留場にむかっては未買収の用地を避けるように工事用道路が築造されています。

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やや遅れているように見えた(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)のA1ですが、基礎部分のコンクリート打設を完了したようです。躯体下部もコンクリート養生中でしょうか。

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P1も基礎部分が完成しています。また躯体部分の鉄筋組立も進んでいます。

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)では躯体下部のコンクリート打設まで完了しました。この後再度足場を組み立てて躯体上部の鉄筋組立が始まるはずです。

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道路改良工事(分割2号)では市道379号線西側の側溝敷設が進んできました。こちらは区間北側の現道への擦り付け部分です。

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区間南側はこれからといったところです。なおトンネル施工に支障するため、地中に埋設されていた電話線が地上に移設されるようです。

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こちらは電話線が地上に出てくるところです。

 

画像が多くなってきましたので本記事ではここまでにします。

次も引き続き竹下地区の施工状況をレポートしていきます。

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2019年3月~5月)

はじめに

本記事は前回の続きで初年度(2018年度)の工事の様子についてレポートしていきます。

工事状況

2019年3月10日

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)ではR408側のP1が先行して躯体鉄筋組立まで進んでいます。P2(芳賀町側)はまだ基礎部分の施工中のようです。

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竹下第2高架橋付近から東方向の様子です。引き続き深層混合処理工法による地盤改良が行われています。橋りょう部の工事用道路は完成しましたが、まだ下部工の着手には至っていません。

2019年3月18日

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)では工期が7月25日までに延長されました。

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R408側のP1では引き続き躯体の鉄筋組立や型枠の組立が行われています。

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P2はまだ基礎と躯体下部のフーチング中です。

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鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割2号)では引き続き深層混合処理工法による地盤改良が行われています。プラントも2基あるのが確認できます。

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地盤改良工事はどちらも工期が3月25日までとなっていますが、とても終わるようには見えません(後に延長)

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鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号)はまだ足場は残されていますがほぼ完成です!停留場部分のため擁壁部の幅員は他の区間より広くなっています。

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同時に発注された鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)は用地の問題を抱えているためか以前未着手になっており、(分割2号)の工事末端部分の盛土が仮押さえされています。

2019年4月5日

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)と(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)(A1からP3までの下部工4基)は年度をまたぎようやく着手となるようです。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)施工予定箇所では工事着手に先立ちボーリング調査が行われています。

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鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割1号)と(分割2号)の施工箇所の様子です。分割2号の深層混合処理工法の設備が撤去されています。一方で分割1号の中層混合処理工法による地盤改良が始まったようです。

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地盤改良工事(分割2号)は完成したようで看板が撤去されています。(分割1号)は工期が7月10日まで延長されました。

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ではP1が躯体下部のコンクリート打設を終えたようです。P2では躯体部分の工事が始まりました。

2019年4月19日

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)ではP1が躯体上部の鉄筋と型枠組立が行われています。P2は躯体下部の第1回コンクリート打設を完了したようです!

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地盤改良工事(分割1号)では引き続き中層混合処理工法による地盤改良が進められています。

また(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)の工事着手に向けた準備工事が進められているようです。

2019年5月2日

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)では躯体上部の型枠が搬入されています。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)と(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)では杭を打つ箇所の測量が行われたようです。

2019年5月19日

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(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)で先行して場所打ち杭工が始まりました!

2019年5月31日

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年度末に発注された道路改良工事(分割2号)が始まりました!この工事では市道379号線(通称清原学園通り)とLRT交差部において、トンネル施工に向けて市道側の嵩上げを行います。

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すでに市道379号線東側の側溝設置工事が始まっています。

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(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)ではどちらも躯体のコンクリート養生中のようです。

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地盤改良工事(分割1号)施工箇所ではプラントが撤去されました工期は7月までですが、ほぼ工事を終えたようです。

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(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)P1の場所打ち杭工を行っています。

(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)は場所打ち杭工を終えたようです。

 

画像量が多くなってきましたので本記事はここで区切ろうと思います。

2018年度発注工事はまだまだ施工途中のものや何なら未着手のものも多数ありますが、2019年度発注工事も始まる時期になってきましたので、次回からはどちらも紹介していきます。

続く...

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2018年10月~2019年3月)

工事状況

はじめに

この記事では主に2018年度(事業着手初年度)に発注された工事について紹介していきます。

本地区では事業化直後から用地交渉が順調に進んでおり、事業化からわずか2か月ほどでまとまった事業用地の取得にめどが立ち、2018年5月29日には多くの工事の発注見通しが追加されました。

・平成30年度工事発注見通し(第1回追加分)

http://www.city.utsunomiya.tochigi.supercals.jp/keiyaku_kouji/announce/attention_20180529.pdf

その後状況に応じて発注見通しは追加されていますが、初年度に実際に発注された工事は以下の通りです。

工事名 概要 施工業者 発注年度 着手 完成 請負額
(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)

橋梁下部工 N=1基  

・橋脚躯体工(逆T式橋台)  

・場所打杭工

A2:φ1200mm,L=12.5m,6本

米弥工業株式会社 2018 2020.4 2020.8 34,200,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)

・補強土壁工

・地盤改良工

浅層混合:110m

安定処理:950㎡

・擁壁工

ジオテキスタイル補強土壁 91.3m

渡辺建設株式会社 2018 2019.11 2020.5 116,613,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号)

・函渠工(竹下第2架道橋)

場所打函渠 W:3500×H:2500×L:11300 ・補強土壁工

ジオテキスタイル補強土壁L=75.0m

・地盤改良工

浅層混合L=100m

安定処理A=956㎡

株式会社増渕組 2018 2018.10 2019.2 81,000,000円
(仮称)下竹下第3架道橋工事)

・ボックスカルバート施工

・場所打ち擁壁工

・壁面上端工

・カルバート工

・排水構造物工

・舗装工

・防護柵工

・区画線工

大幹建設株式会社 2018 2019.10 2020.3 95,000,000円
(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)

下部工(場所打ち杭)2基

橋梁下部工 N=2基  

・橋台躯体工(逆T式橋台)  

・橋脚躯体工(柱式橋脚)  

・場所打杭工

A1:φ1200mm,L=14.5m,6本

P1:φ1200mm,L=14.0m,8本

宇都宮土建工業株式会社 2018 2019.3 2019.10 87,000,000円
(仮称)下竹下第2高架橋工事(分割1号)

下部工(場所打ち杭)2基

橋梁下部工 N=2基  

・橋脚躯体工(柱式橋脚)  

・場所打杭工

P2:φ1200mm,L=14.5m,6本

P3:φ1200mm,L=15.0m,6本

日豊工業株式会社 2018 2019.3 2019.10 100,044,000円
鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割1号) 地盤改良工  中層混合L=140m 栃舗建設工業株式会社 2018     162,585,000円
鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割2号) 地盤改良工  深層混合L=70m 株式会社永神工業 2018     105,948,000円
(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)

橋梁下部工 N=2基

・橋脚躯体工(柱式橋脚)

・場所打杭工  

P1:φ1200mm,L=13.0m,11本  

P2:φ1200mm,L=12.5m,8本

渡辺建設株式会社 2018 2018.12 2019.5 70,400,000円
(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割2号)

橋梁下部工 N=2基

・橋脚躯体工(逆T式橋台)

・橋脚躯体工(柱式橋脚)

・場所打杭工  

P3:φ1200mm,L=12.0m,7本  A2:φ1200mm,L=14.5m,8本

中村土建株式会社 2018 2020.5 2020.9 83,100,000円
道路改良工事(分割2号) 工事延長L=198m  市道379号線嵩上げ 有限会社若林造園土木 2018 2019.5 2019.12 38,568,000円
道路築造工事(分割1号) 工事用道路築造 晋豊建設株式会社 2018 2018.10 2019.1 15,601,000円
道路築造工事(分割2号) 工事用道路築造 三信電工株式会社 2018 2018.10 2019.1 9,899,000円
道路築造工事(分割4号) 工事用道路築造 高全工業有限会社 2018 2018.10 2019.1 11,700,000円
道路築造工事(分割5号) 工事用道路築造 馬上建設株式会社 2018 2019.11 2020.1 17,470,000円
道路築造工事(分割6号) 工事用道路築造 有限会社篠江工業 2018 2018.10 2019.1 7,871,000円
道路築造工事(分割8号) 工事用道路築造 株式会社丸あ組 2018 2019.1 2019.3 7,569,000円

2018年12月28日

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2018年12月28日撮影

構造物等の本格的な工事はまず最初に(仮称)下竹下停留場付近の擁壁工事(鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号))が着手されました。

この時点ですでに地盤改良を終え、ボックス(竹下第2架道橋)の鉄筋組立等が行われています。

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2018年12月28日撮影

竹下第3架道橋付近では、ボックスカルバートの施工に向け市道の付け替え工事が進んでいます。こちらは工事用道路築造工事の中で行われた工事と推定されます。

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2018年12月28日撮影

同地点から東方向を向いています。R408までの間は周囲より標高が高くなっており、当該区間へのアプローチのための工事用道路を築造しています。

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2018年12月28日撮影

こちらはR408の東側、(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)の工事予定地です。すでに工事用道路の築造を終え、工事着手に向けた準備工が行われています。

2019年2月6日

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2019年2月6日撮影

(仮称)下竹下停留場付近の擁壁工事(鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号))の工事状況です。すでにボックスカルバート(竹下第2架道橋)が完成し、駅部の擁壁工事を行っています。

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2019年2月6日撮影

(仮称)下竹下第4架道橋工事(分割1号)工事予定地付近です。工事用道路の築造が進んでいます。

 

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2019年2月6日撮影

すでに工事用道路の築造を終え、標高の高い部分では地盤改良工事の着手に向けた準備が行われています。

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2019年2月6日撮影

同工事区間をR408から西方向に撮影しています。こちらからも地盤改良工事の着手に向けた準備が行われているのが確認できます。

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2019年2月6日撮影

(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割1号)工事予定地の様子です。場所打ち杭工事の着手に向けて鉄筋かごが搬入されています。

2019年3月1日

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2019年3月1日撮影

鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号)の様子です。すでに盛土は完了し、工事西端では盛土材の仮押さえがされています。

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2019年3月1日撮影

おなじく鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号)の様子です。南側擁壁のコンクリート打設を終え、養生が行われています。

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2019年3月1日撮影

(仮称)下竹下第3架道橋工事)の工事予定地付近です。交差する市道の付け替えは完了しましたが、肝心の架道橋工事本体は着手される様子がありません。

なおのちに判明したことですが、工事の着手が遅れたことにより2019年度の耕作期までの完成が難しくなった(用水路をまたぐため耕作期は工事ができない)ため、休工となったようです。

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2019年3月1日撮影

鬼怒川左岸第2工区地盤改良工事(分割2号)の工事の様子です。深層混合処理工法による地盤改良が行われています。

改良剤を送り込むプラントと、地中の土壌を柱状に攪拌する打設機が確認できます。

続く...

 

【用地買収の記録】鬼怒川左岸立体区間(2018年10月~2020年12月)その2

用地買収状況

R408交差付近~作新学院北付近

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区間の用地買収状況を再掲します。2021年1月末時点で1ヵ所を除き用地取得が完了しています。

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2018年12月28日撮影

区間ではまずR408東側の農地(竹下第3高架橋P2~P4予定地)の取得が真っ先に完了(推定2018年10月頃)しています。

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2018年12月28日撮影

また清原学園通り西側の斜面についても同じころに取得が完了しています。画像の中央よりやや左側の部分で立木が伐採されています。なお写真中央よりやや右の工事箇所は、本事業とは関係のない宅地造成工事です。

同地点のストリートビュー撮影画像(2015年11月撮影)です。立木がほぼすべて伐採されているのがわかるかと思います。

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2018年12月28日撮影

清原学園通り側からルート西方向を撮影しています。斜面の箇所に用地境界杭が確認できます。

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2019年2月6日撮影

作新学院北停留場付近から東方向を撮影しています。こちらの農地では用地幅杭が確認できますが、取得が完了したかはわかりません。

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2019年3月10日撮影

清原学園通りから東方向を撮影しています。

こちらも連続して用地幅杭が打たれているのが確認できます。

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2019年3月18日撮影

清原学園通りから西方向を撮影しています。

農地の一部が取得され、用地境界に沿って色が分かれているのが確認できます。

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2019年4月19日撮影

同じく清原学園通りから西方向を撮影しています。

農地の取得が進み、耕作に備え用地境界に畦が作られています。

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2019年4月19日撮影

同地点を竹下第6架道橋予定地付近から東方向に撮影しています。かなり広範囲の農地で取得が完了しているのが確認できます。

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2019年4月19日撮影

竹下第6架道橋予定地から西方向を撮影しています。

一部立木が伐採され用地取得が完了しているのが確認できます。

 同地点のストリートビューの様子です。以前はこのように立木が生い茂っていました。

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2019年4月19日撮影

竹下第3高架橋予定地最東端から東方向を撮影しています。こちらも一部立木が伐採され、取得が進んでいるのが確認できます。

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2019年5月31日撮影

竹下第6架道橋予定地付近の様子です。手前の農地でも用地買収範囲を避けて稲作を行っていますが、畦が作られておらず取得が完了したとは言い難い状況です。

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2019年7月21日撮影

清原学園通りから西方向を撮影しています。

このころに取得が完了した用地のみオレンジ色のネットで囲われました。一見取得済みに見える場所でも囲まれていないところもあり、一部難航しているようです。

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2019年7月21日撮影

畦の作られていなかった農地はやはり取得が完了していなかったようです。

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2019年7月21日撮影

竹下第3高架橋東端から東を撮影しています。

こちらの空地も杭はありますが取得が完了していないようです。

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2019年10月26日撮影

清原学園通りから西方向を撮影しています。ルートからは外れていますが、工事用道路築造のために一部農地を借地で契約したようです。

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2019年11月30日撮影

オレンジ色のネットで囲まれていない農地でも杭が打たれました。用地取得が完了したようです。

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2019年12月31日撮影

竹下第3高架橋P5付近の一部用地が取得されました。

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2020年1月12日撮影

竹下第3高架橋東端付近の空地も取得されました。

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2020年3月24日撮影

竹下第3高架橋P5付近の支障物件が解体され更地になりました。

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2020年3月4日撮影

ここの農地についてはこの時点では目立った動きはありませんでしたが、どうやら取得が完了していたようです。

以上が2021年1月下旬時点で用地取得が完了していない1ヵ所を除いた動きになります。

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2020年12月24日撮影

現在この写真の奥にある鉄鋼所の作業スペースのみ用地取得が完了していません。

 

次は工事状況のレポートに入ります。

 

【用地買収の記録】鬼怒川左岸立体区間(2018年10月~2020年10月)

用地買収状況

全体買収状況

まず2021年1月時点の区間全体の用地買収状況です。

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区間西側)

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区間東側)

区間東端付近の鉄鋼工場を除きすべて用地買収が完了しています。

鬼怒川左岸~R408付近

区間が長いため2つにわけてレポートしていきます。まずは区間西側です。

基本的には農地や山林で、一部宅地など移転の必要を生じる物件を買収します。

区間LRT事業化後にもっともはやく用地買収が始まっています。

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 2018年12月28日撮影

竹下第3架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方面を向いています。撮影時点ではすでに用地買収が完了し一部工事が始まっています。航空写真等からおおよそ2か月前の時点で用地買収が進んでいたようです。

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2018年12月28日撮影

竹下第3架道橋から反対のR408方向を向いた写真です。事業からたった約半年でここまで連続して用地買収が完了しています。この時点でR408脇の民家手前まで完了しています。

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2018年12月28日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。この時点では杭はあるものの一部未買収地があります。

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2018年12月28日撮影

鬼怒川橋りょう左岸から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。用地境界杭と幅杭が並んでおり、一部用地買収が完了した場所もあるようです。

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2019年2月6日撮影

R408から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。

民家のすぐ後ろまで用地買収が完了しているほか、R408脇の立木も伐採されており一部用地買収が進んでいることがうかがえます。

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2019年2月6日撮影

竹下第4架道橋予定地からR408方向を向いています。こちらも隣接する農地の買収が完了しています。

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2019年3月18日撮影

竹下第1架道橋から鬼怒川橋りょう方向を向いています。市道に隣接する農地でも買収が進み、用地境界に沿って畝が作られています。

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2019年5月31日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。稲作の時期になり農地の用地買収状況がはっきりしてきました。用地買収のラインに沿って田植えをしており一見用地買収に対応しているようにも見えますが、畝がないことや当該地で予定されている工事が始まっていないことから、この時点では用地買収は完了していなかったようです。

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2019年5月31日撮影

竹下第1架道橋予定地から鬼怒川橋りょう方向を向いています。関谷レッカー手前の農地についても用地買収が完了したようです。

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2019年7月13日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。用地買収が完了した範囲がオレンジ色のネットで囲まれました。やはりこちらの農地は用地買収が完了していないようです。

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2019年7月13日撮影

竹下第1架道橋予定地から鬼怒川橋りょう方向を向いています。こちらもオレンジ色のネットで囲まれ用地買収が完了した箇所がわかりやすくなりました。

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2019年10月14日撮影

鬼怒川橋りょうから(仮称)下竹下停留場方向を向いています。稲刈りが完了し新たに用地買収が完了した範囲が白テープで覆われています。

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2019年10月26日撮影

竹下第1停留場予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。ここも用地買収がようやく完了したようで、杭がたくさん打たれています。

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2019年10月26日撮影

隣接する農地も角がかかるようで、新たな杭が打たれました。

 2020年4月頃にはすでに買収し工事用ヤードとして利用していた農地の一部を関谷レッカーと交換する形で、関谷レッカーの用地買収が完了しました。

 

 2020年9月頃には残っていた鬼怒川左岸堤防脇の民家について用地買収が完了しました。

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2020年10月8日撮影

同じころR408脇の民家も解体されました。

これで鬼怒川左岸堤防~R408間の用地買収がすべて完了しています。

 

次はR408~作新学院北停留場付近までの用地買収状況についてレポートしていきます。

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(導入)

はじめに

これから紹介する鬼怒川左岸立体区間は、全区間が高架または掘割で建設され、交差するすべての道路と立体交差します。芳賀宇都宮LRT計画ルート上最も土木工事の量も多く、建設される構造の種類も多岐にわたります。

そのため、まず本記事で当該区間の構造等について詳しく解説していきます。

 

計画概要

平面図・縦断図

西側区間

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西側区間平面図・縦断図*1※縦断図は筆者推定であり実際のものとは異なる

 

 

区間は、起点側の鬼怒川橋りょうから続く橋りょう区間となり、「竹下第1高架橋」「竹下第1架道橋」として(仮称)下竹下停留場にむけ40‰の勾配で下っていきます。

なお竹下第1高架橋~竹下第1架道橋は8径間のPC(プレテン)橋で構成されます。高架橋と架道橋に構造上の差異はありません。単に道路を超える桁だけ名前が変わっています。

竹下第1架道橋で市道を越えると擁壁区間となり、勾配がレベルになったところで(仮称)下竹下停留場となります。

(仮称)下竹下停留場は芳賀宇都宮LRT計画上唯一道路面より高い位置に設置されます。

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(仮称)下竹下停留場の整備イメージ*2

そのため、バリアフリーに対応するために長い緩やかなスロープを設置する計画です(階段も併設予定)。また芳賀方面のホームへのアクセスは軌道下に設置される横断ボックスを抜けてアクセスします。この横断ボックスはとても小さなものですが、「竹下第2架道橋」という名称が与えられています。

また下竹下停留場の南側へは交通広場の設置を計画しており、説明会時には以下のようなイメージ図が示されております。

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(仮称)下竹下停留場交通広場整備イメージ*3

交通広場についてはR1年8月頃に「(仮称)下竹下停留場交通広場等設計業務委託」が公告されており、株式会社富貴沢建設コンサルタンツが23,300,000円で落札しています。なお発注課はLRT整備課となっておりますが、他の区間の側道が道路建設課の発注となっていることから、交通広場をLRT整備課が、アクセス市道道路建設課がそれぞれ所管している可能性が高いです。

 

その後市道5026号線と用水路、認定外市道をボックスカルバート「竹下第3架道橋」で越えたのち、再び橋りょう区間となります。

橋りょう区間「竹下第4架道橋」「竹下第2高架橋」で構成され、このうち竹下第4架道橋は径間長40.5mのPC(ポステン)橋で、LRT計画上最も径間長の長いPC橋となっています。

竹下第4架道橋で市道370号線を越えたのちは、「竹下第2高架橋」となります。竹下第2高架橋は3径間のPC(プレテン)橋で構成され、その後再び擁壁区間となります。

東側区間

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東側区間平面図・縦断図*4※縦断図は筆者推定であり実際のものとは異なる

西側区間から続く擁壁区間では、R408を越えるために30‰以上の勾配で上ります。

R408交差地点は「竹下第5架道橋」としてR408をオーバーパスします。この竹下第5架道橋は径間長57.8mの合成箱桁橋で構成されます。合成箱桁橋の採用はLRT計画上ここが唯一です。

その後続けて5径間のPC(プレテン)橋の竹下第3高架橋となり、谷部分に向け今度は40‰の勾配で下っていきます。

なお竹下第3高架橋の最も東の径間では市道2214号線をオーバーパスしますが、他の区間とは違いここには架道橋の名が与えられていません。単に設計時に名称を付けるのを忘れたのか、はたまた市道が廃止されるのか...。まさか廃止されるなんてことはないかと思うのですが、とても気になるところです。

その後擁壁区間となりますが、途中農道(認定外市道)と用水路をまたぐボックスカルバート「竹下第6架道橋」が設置されます。このボックスは認定外市道との交差ですがきちんと架道橋の名が与えられています。架道橋の名称を付ける基準が謎です。

当地点は竹下地区で最も標高の低い場所ですが、一転して直後に崖があり、崖上には市道379号線(通称清原学園通り)があります。軌道はこの市道379号線を函渠(トンネル)でアンダーパースする計画となっております。一方当区間の終点付近では再び併用軌道となり軌道を道路面と同じ高さまでもっていかなければなりません。そのためトンネルをくぐった先からはLRT事業計画上最も急な勾配である60‰で一気に登っていきます。

横断図

区間は様々な構造が存在しますが、構造ごとに計画横断面図を紹介します。

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橋りょう区間都市計画決定幅9.4mに対し、橋りょう部の幅員が8.4mとなっています。なお図面の左右どちらか(または両方)に側道が建設される区間が存在します。

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擁壁区間のうち補強土壁で構成される区間の横断図です。補強土壁(RRR工法)は比較的盛土高さが高い区間で採用されています。こちらもは都市計画決定幅11.4mに対し、擁壁上の幅員が8.4mと余裕があります。なお(仮称)下竹下停留場付近のみ擁壁上の幅員が計画幅に近い11m程度まで拡幅されます。

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擁壁区間のうち比較的盛土高さが低い区間では、重力式擁壁が採用されています(竹下第2高架橋~第5架道橋間の擁壁区間区間東端の掘割区間の一部に存在)。なお区間東端の重力式擁壁区間都市計画決定幅が8.1mと狭くなっており、上記断面とは若干異なります。

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市道379号線横断函渠の東側ではLRT事業唯一の掘割区間が存在します。この区間の構造はまだ予想の域ではありますが、上記のような重力式擁壁による横断面構成になると思われます。

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区間内の市道379号線横断部ではボックスによるトンネル構造が採用されています。なお内空は新4号横断部と同様と想定した横断面構成です。

 

以上が鬼怒川左岸立体区間の計画概要になります。

次は当区間の用地買収状況について解説する予定です。

*1:都市計画決定図面に加筆

*2:清原地区説明会資料より引用

*3:清原地区説明会資料より引用

*4:都市計画決定図面に加筆