【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2019年11月~12月)
はじめに
本記事では前回に引き続き2019年度の工事の様子についてレポートしていきます。
工事状況
2019年11月4日
やや遅れている竹下第1高架橋(分割2号)でも杭頭処理が始まっています。
用地の関係で長く未着手になっていた鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)の施工予定箇所で測量が始まりました。まずは工事用道路を築造するものと思われます。
竹下第3架道橋工事場所では引き続き防音シートの内側でボックスカルバートの構築工事が進められています。
鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)ではジオテキスタイル補強土壁の盛土が進んでいるようです。
竹下第3高架橋P1~P2間では(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)での上部工に向け引き続き準備工が進められています。
昨年度繰り越しの道路築造工事(分割5号)では借地した農地に工事用道路の築造が進んでいます。なおこの箇所はLRTの計画ルートから少し外れています。
LRT計画ルート脇は施工ヤード確保のためか広い範囲に防護シートが敷かれています。
同工事を市道379号線側から俯瞰しています。上2枚の位置関係がわかるかと思います。
昨年度から引き続き行われている道路改良工事(分割2号)、市道379号線の嵩上げ工事では新たな歩車道境界ブロックの敷設が始まりました。
2019年11月18日
竹下第1高架橋工事(分割1号)では先行して躯体の鉄筋組立が行われています。着手が少し遅れた分割2号では引き続き杭頭処理の真っ最中です。
前年度からの繰り越しで用地の関係で長く未着手だった(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)と鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)の施工予定箇所では測量が行われた後、前回から大きな変化は見られません。
竹下第3架道橋です。現在コンクリート打設を終え養生中のようです。
(仮称)竹下第4架道橋工事がついに始まりました。この工事では径間長40.5mのPC(ポステン)橋を完成させます。なお下請けにはPC橋大手の川田建設が入っており実質川田建設が桁製作から架設を行うものと思われます。
なお(仮称)竹下第4架道橋工事では架設する桁は工場制作ではなく現場で製作するようで、桁製作ヤードの構築が始まりました。
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)では橋台(A2)の躯体構築が進んでいるようです。
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)の施工箇所の一つである竹下第3高架橋(P1~P2)では引き続き現場ヤードの準備が進められています。
道路築造工事(分割5号)では工事用道路の築造が進んでいます。
清原第1工区擁壁工事では掘割区間のため、地山の掘削が行われています。
2019年11月30日
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割3号)で施工するP4でもようやく場所打ち杭工が始まるようで機材と材料(鉄筋かご等)が搬入されています。
竹下第1高架橋工事では分割1号施工のP5、P6と分割2号施工のP7では躯体の鉄筋組立が、P8では基礎部分のフーチング工が進められています。
当現場を別角度から。鬼怒川に向かって上り勾配になるため橋脚も徐々に高くなっていくのがなんとなくわかるかと思います。
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)もようやく案内板が設置され工事着手となりました。
まずは地山を掘削し擁壁下の地盤改良を行うようです。
竹下第3架道橋工事ではコンクリート養生のためブルーシートで覆われており中の様子が確認できません。
(仮称)竹下第4架道橋工事では架設する桁の現場製作が進んでいます。また奥では(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)で施工するするP2~P3の桁架設に向け足場の設置と支承の設置が行われています。
桁製作の様子を別角度から。桁製作の様子を間近で見られるのはなかなかレアです。
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)の様子。見えにくいですが躯体のコンクリート打設に向け型枠を組み立てている模様。
別角度から。やはり足型枠を組み立てているように見えます。
R408脇では、未買収の用地を避けるように工事用道路の築造が始まりました。
竹下第3高架橋P1~P2でも桁架設に向け足場が設置されています。
市道379号線の嵩上げ工事では歩車道境界ブロックの設置を大方終えたようです。あとは舗装工事くらいでしょうか。
清原第1工区擁壁工事では地山の掘削と整地を終えたようです。今後両脇に重力式擁壁が設置されます。
2019年12月15日
鬼怒川側から竹下第1高架橋工事の様子。分割3号施工のP4では杭打ちを終えたようです。
同工事を終点側から。遅れているP8も躯体工に入っているようです。
分割3号の施工業者さん(野澤 宇都宮土建JV)が現場にドローンで撮影した現場の進捗状況を掲示してくださっています。やはり上から見た方がよくわかりますね。
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)では地盤改良工事を終えたようで擁壁本体の工事に入っています。
竹下第3架道橋工事ではブルーシートが外されました。養生を終えたようです。
防音シートの隙間からはコンクリートが確認できます。
(仮称)竹下第4架道橋工事では桁の製作が終盤を迎えています。また奥では(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)による桁架設がいつの間にか完了しています。こちらは工場で製作したT桁をトレーラーで現場に搬入し架設しています。
桁製作の様子を別角度から。1本のみコンクリート打設が未完了です。奥には投光器も見えることから夜間に一括で架設するようです。
桁架設後の様子を別角度から。まだ架設して日が浅いようです。
R408側から西方向。未買収の用地を迂回するように工事用道路が完成しました。奥では擁壁工事も盛土がかなり進んでいるように見えます。
竹下第3高架橋側は支承を設置し架設待ちの状態です。
市道379号線~R408間ではLRT計画ルート両脇の工事用道路築造工事も別工事で始まりました(工事名は看板がなかったため不明)。
また途中の用水路は仮設橋が構築されています。
市道379号線嵩上げ工事は概ね舗装工事が完成しました。トンネル工事が絡む区間のみ歩車境界ブロックが設置されていません。
清原第1工区擁壁工事では前回よりあまり変化がないように見えます。
2019年12月31日
鬼怒川から竹下第1高架橋工事方向を見ています。分割3号では杭頭処理に向け掘削を行っているようで、大量の土砂が仮置きされています。
分割1号と分割2号では引き続き躯体工を行っていますが...
拡大してみると分割1号で施工しているP5、P6はすでに躯体の型枠が見えてきています。やはりこちらの方が一回り施工ペースが速いようです。
分割2号施工のP7、P8は躯体下方のコンクリート打設を終え、これから躯体上部の鉄筋・型枠を組み立てていくようです。
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)はもう擁壁部の鉄筋が立っています。
竹下第3架道橋工事ではボックスカルバートが完成し高欄が設置されています。ほぼ完成のようです。
反対側から。ボックスカルバートの上部が平たんなのに対し、軌道には勾配が付いているため上に擁壁が付く形になるようです。
竹下第4架道橋工事では架設する桁が完成したようです。
現地の看板によれば年明けの1月9日から交差する市道を夜間通行止めとして一括で架設するようです。
すでにA1では架設の準備がされています。
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割2号)では先に架設が完了したP2-P3間では床板工事に向けて足場が組まれています。
また奥では(仮称)竹下第2高架橋工事(分割1号)で橋台(A2)が躯体鉄筋工がかなり進んでいます。
R408側から見た鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割1号)と工事用道路築造の様子です。擁壁は盛土がほぼ完了したように見えます。
すぐ横、竹下第3高架橋P1-P2間は桁架設はまだのようです。
竹下第3高架橋東端付近では新たな工事用道路築造が始まりました。
どうやらこの工事用道路築造工事は道路築造工事(分割4号)のようです。
LRT計画ルート脇の工事用道路築造工事も大分進んでいます。
上からの様子。大分ルートがわかるようになってきました。
清原第1工区擁壁工事では擁壁の基礎が構築され始めました。奥では擁壁っぽい形も見えます。
ようやく2019年が終わりました。次からは2020年に突入します(といっても引き続き2019年度ですが...)