第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

【用地買収の記録】鬼怒川左岸立体区間(2018年10月~2020年10月)

用地買収状況

全体買収状況

まず2021年1月時点の区間全体の用地買収状況です。

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区間西側)

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区間東側)

区間東端付近の鉄鋼工場を除きすべて用地買収が完了しています。

鬼怒川左岸~R408付近

区間が長いため2つにわけてレポートしていきます。まずは区間西側です。

基本的には農地や山林で、一部宅地など移転の必要を生じる物件を買収します。

区間LRT事業化後にもっともはやく用地買収が始まっています。

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 2018年12月28日撮影

竹下第3架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方面を向いています。撮影時点ではすでに用地買収が完了し一部工事が始まっています。航空写真等からおおよそ2か月前の時点で用地買収が進んでいたようです。

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2018年12月28日撮影

竹下第3架道橋から反対のR408方向を向いた写真です。事業からたった約半年でここまで連続して用地買収が完了しています。この時点でR408脇の民家手前まで完了しています。

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2018年12月28日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。この時点では杭はあるものの一部未買収地があります。

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2018年12月28日撮影

鬼怒川橋りょう左岸から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。用地境界杭と幅杭が並んでおり、一部用地買収が完了した場所もあるようです。

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2019年2月6日撮影

R408から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。

民家のすぐ後ろまで用地買収が完了しているほか、R408脇の立木も伐採されており一部用地買収が進んでいることがうかがえます。

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2019年2月6日撮影

竹下第4架道橋予定地からR408方向を向いています。こちらも隣接する農地の買収が完了しています。

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2019年3月18日撮影

竹下第1架道橋から鬼怒川橋りょう方向を向いています。市道に隣接する農地でも買収が進み、用地境界に沿って畝が作られています。

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2019年5月31日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。稲作の時期になり農地の用地買収状況がはっきりしてきました。用地買収のラインに沿って田植えをしており一見用地買収に対応しているようにも見えますが、畝がないことや当該地で予定されている工事が始まっていないことから、この時点では用地買収は完了していなかったようです。

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2019年5月31日撮影

竹下第1架道橋予定地から鬼怒川橋りょう方向を向いています。関谷レッカー手前の農地についても用地買収が完了したようです。

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2019年7月13日撮影

竹下第1架道橋予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。用地買収が完了した範囲がオレンジ色のネットで囲まれました。やはりこちらの農地は用地買収が完了していないようです。

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2019年7月13日撮影

竹下第1架道橋予定地から鬼怒川橋りょう方向を向いています。こちらもオレンジ色のネットで囲まれ用地買収が完了した箇所がわかりやすくなりました。

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2019年10月14日撮影

鬼怒川橋りょうから(仮称)下竹下停留場方向を向いています。稲刈りが完了し新たに用地買収が完了した範囲が白テープで覆われています。

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2019年10月26日撮影

竹下第1停留場予定地から(仮称)下竹下停留場方向を向いています。ここも用地買収がようやく完了したようで、杭がたくさん打たれています。

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2019年10月26日撮影

隣接する農地も角がかかるようで、新たな杭が打たれました。

 2020年4月頃にはすでに買収し工事用ヤードとして利用していた農地の一部を関谷レッカーと交換する形で、関谷レッカーの用地買収が完了しました。

 

 2020年9月頃には残っていた鬼怒川左岸堤防脇の民家について用地買収が完了しました。

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2020年10月8日撮影

同じころR408脇の民家も解体されました。

これで鬼怒川左岸堤防~R408間の用地買収がすべて完了しています。

 

次はR408~作新学院北停留場付近までの用地買収状況についてレポートしていきます。

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(導入)

はじめに

これから紹介する鬼怒川左岸立体区間は、全区間が高架または掘割で建設され、交差するすべての道路と立体交差します。芳賀宇都宮LRT計画ルート上最も土木工事の量も多く、建設される構造の種類も多岐にわたります。

そのため、まず本記事で当該区間の構造等について詳しく解説していきます。

 

計画概要

平面図・縦断図

西側区間

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西側区間平面図・縦断図*1※縦断図は筆者推定であり実際のものとは異なる

 

 

区間は、起点側の鬼怒川橋りょうから続く橋りょう区間となり、「竹下第1高架橋」「竹下第1架道橋」として(仮称)下竹下停留場にむけ40‰の勾配で下っていきます。

なお竹下第1高架橋~竹下第1架道橋は8径間のPC(プレテン)橋で構成されます。高架橋と架道橋に構造上の差異はありません。単に道路を超える桁だけ名前が変わっています。

竹下第1架道橋で市道を越えると擁壁区間となり、勾配がレベルになったところで(仮称)下竹下停留場となります。

(仮称)下竹下停留場は芳賀宇都宮LRT計画上唯一道路面より高い位置に設置されます。

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(仮称)下竹下停留場の整備イメージ*2

そのため、バリアフリーに対応するために長い緩やかなスロープを設置する計画です(階段も併設予定)。また芳賀方面のホームへのアクセスは軌道下に設置される横断ボックスを抜けてアクセスします。この横断ボックスはとても小さなものですが、「竹下第2架道橋」という名称が与えられています。

また下竹下停留場の南側へは交通広場の設置を計画しており、説明会時には以下のようなイメージ図が示されております。

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(仮称)下竹下停留場交通広場整備イメージ*3

交通広場についてはR1年8月頃に「(仮称)下竹下停留場交通広場等設計業務委託」が公告されており、株式会社富貴沢建設コンサルタンツが23,300,000円で落札しています。なお発注課はLRT整備課となっておりますが、他の区間の側道が道路建設課の発注となっていることから、交通広場をLRT整備課が、アクセス市道道路建設課がそれぞれ所管している可能性が高いです。

 

その後市道5026号線と用水路、認定外市道をボックスカルバート「竹下第3架道橋」で越えたのち、再び橋りょう区間となります。

橋りょう区間「竹下第4架道橋」「竹下第2高架橋」で構成され、このうち竹下第4架道橋は径間長40.5mのPC(ポステン)橋で、LRT計画上最も径間長の長いPC橋となっています。

竹下第4架道橋で市道370号線を越えたのちは、「竹下第2高架橋」となります。竹下第2高架橋は3径間のPC(プレテン)橋で構成され、その後再び擁壁区間となります。

東側区間

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東側区間平面図・縦断図*4※縦断図は筆者推定であり実際のものとは異なる

西側区間から続く擁壁区間では、R408を越えるために30‰以上の勾配で上ります。

R408交差地点は「竹下第5架道橋」としてR408をオーバーパスします。この竹下第5架道橋は径間長57.8mの合成箱桁橋で構成されます。合成箱桁橋の採用はLRT計画上ここが唯一です。

その後続けて5径間のPC(プレテン)橋の竹下第3高架橋となり、谷部分に向け今度は40‰の勾配で下っていきます。

なお竹下第3高架橋の最も東の径間では市道2214号線をオーバーパスしますが、他の区間とは違いここには架道橋の名が与えられていません。単に設計時に名称を付けるのを忘れたのか、はたまた市道が廃止されるのか...。まさか廃止されるなんてことはないかと思うのですが、とても気になるところです。

その後擁壁区間となりますが、途中農道(認定外市道)と用水路をまたぐボックスカルバート「竹下第6架道橋」が設置されます。このボックスは認定外市道との交差ですがきちんと架道橋の名が与えられています。架道橋の名称を付ける基準が謎です。

当地点は竹下地区で最も標高の低い場所ですが、一転して直後に崖があり、崖上には市道379号線(通称清原学園通り)があります。軌道はこの市道379号線を函渠(トンネル)でアンダーパースする計画となっております。一方当区間の終点付近では再び併用軌道となり軌道を道路面と同じ高さまでもっていかなければなりません。そのためトンネルをくぐった先からはLRT事業計画上最も急な勾配である60‰で一気に登っていきます。

横断図

区間は様々な構造が存在しますが、構造ごとに計画横断面図を紹介します。

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橋りょう区間都市計画決定幅9.4mに対し、橋りょう部の幅員が8.4mとなっています。なお図面の左右どちらか(または両方)に側道が建設される区間が存在します。

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擁壁区間のうち補強土壁で構成される区間の横断図です。補強土壁(RRR工法)は比較的盛土高さが高い区間で採用されています。こちらもは都市計画決定幅11.4mに対し、擁壁上の幅員が8.4mと余裕があります。なお(仮称)下竹下停留場付近のみ擁壁上の幅員が計画幅に近い11m程度まで拡幅されます。

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擁壁区間のうち比較的盛土高さが低い区間では、重力式擁壁が採用されています(竹下第2高架橋~第5架道橋間の擁壁区間区間東端の掘割区間の一部に存在)。なお区間東端の重力式擁壁区間都市計画決定幅が8.1mと狭くなっており、上記断面とは若干異なります。

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市道379号線横断函渠の東側ではLRT事業唯一の掘割区間が存在します。この区間の構造はまだ予想の域ではありますが、上記のような重力式擁壁による横断面構成になると思われます。

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区間内の市道379号線横断部ではボックスによるトンネル構造が採用されています。なお内空は新4号横断部と同様と想定した横断面構成です。

 

以上が鬼怒川左岸立体区間の計画概要になります。

次は当区間の用地買収状況について解説する予定です。

*1:都市計画決定図面に加筆

*2:清原地区説明会資料より引用

*3:清原地区説明会資料より引用

*4:都市計画決定図面に加筆

【工事の記録】鬼怒川橋梁(2020年11月~2020年12月)

 この記事では2020年11月からの第3渇水期における鬼怒川橋りょうの施工状況についてレポートしていきます。

なお右岸左岸同一ページでレポートします。

工事概要

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2020年11月からの渇水期では、いよいよ完成に向けた工事が始まります。

まず右岸側は残ったP5からの張出施工とP2から西に向けた固定支保工による上部工が行われます。その後高欄の設置など橋上の仕上げ工事を行います。なおこの工事は河川内での工事はありませんので出水期でも施工が可能です。

工事状況

右岸側

右岸側の見どころは何といっても固定支保工による上部工です。

別工事で完成したP1(下平出第2高架橋P10でもある)に向かった型枠を組み、現場打でコンクリートを打設施工します。

なお訪問ペースの都合上、一部他の方のツイートやYoutubeを紹介します。

 11月に入ってすぐ、固定支保の組み立てが始まりました。それにも伴い堤防上の管理用道路(サイクリングロードも兼用)の高さ規制が始まっています。

 

 ドローンで撮影されたLRT工事の動画の紹介です。上から見ると固定支保工の型枠が完成しているのが確認できます。

 

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2020年12月24日撮影

この時にはすでにコンクリートの打設が完了していたようです。

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2020年12月24日撮影

工程表によると次の日に生コン打設のようですが、まだ打設する箇所が残されているのでしょうか。

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2020年12月24日撮影

P5からの張出はというと、よく見えませんが現在4ブロック目の最終段階にあるようです。年末から1月にかけて5ブロック、6ブロック目の張出を行い、あとは吊支保工による桁間の連結のみです。なお左岸側との連結は、もう少し先になりそうです。

左岸側(分割2号)

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2020年12月24日撮影

P6、P7からの張出施工では、前渇水期までに柱頭部の施工を完了していたためか、すでにワーゲンの設置を完了し、だいたい2ブロック目の施工に進んでいるものと思われます。

固定支保工による主桁工とP10下部工問題

さて、ここまでの鬼怒川橋りょうの工事はいずれも順調に進んでいるように見えました。しかし一つ大きな問題があります。


それは「別工事で発注していた、P10の施工が第3渇水期に間に合わない可能性がある」というものです。

右岸側と同様堤防外の橋脚は本工事とは別の工事で施工されます。右岸側は用地買収が比較的スムーズに進みましたので、かなり早い段階で堤防外の橋脚が完成しました。

しかし左岸側はというと、橋脚の建設予定地には民家があり、この民家の立ち退き時期が大きく影響することとなりました。

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2020年3月4日撮影の写真を加工

こちらの写真の通り鬼怒川橋りょうP10(竹下第1高架橋P1)建設予定地は民家と被っています。

民家の立ち退きを待たずに、このP10(P1)とP2、P3下部工、加えてP2からP4までの2径間の上部工を施工する工事が、まず2019年中ごろに発注されました。残念ながら不調になりましたが、おそらくこの時点である程度の立ち退きの目途は立っていたのでしょう(そもそも目途が立っていないと工事を発注できない)。

その後2019年度末頃に今度はP10(P1)、P2、P3の下部工3基のみを施工する工事が再度公告されました。この工事については増渕組が2020年4月9日に落札しています。

ところが工事落札後、なかなか民家の立ち退きが完了せず長らく工事に着手できない状態が続きました。

 

 その後第3渇水期の目前、2020年9月頃にようやく立ち退き解体が始まりました。

実はこの時点で鬼怒川橋りょうの施工が第3渇水期で終わらず開業が1年延びることを危惧していました。

ただでさえ落札から時間がたっており、下請け業者の再スケジュールなどを考えると更地になってもすぐに工事に着手できるとは限らないからです。

またたとえすぐに工事に着手できたとしても、これまでの他の個所の実績から、橋脚完成までに3~4か月はかかると予想し、それから鬼怒川橋りょうの工事に着手できるだけの期間が残されているのか?という懸念もありました。

 

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図にするとこんな感じ

 9月末には解体が完了し更地になりました。

 その後なんと速やかに工事着手となりました。

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2020年10月8日撮影

すぐに場所打ち杭工が始まりました。3箇所すべて行ったようです。

 なんと鬼怒川橋りょう側の工事に間に合わせるため、堤防側の1基のみ先に橋脚躯体を施工しています。3基施工予定なら通常同時に施工していくため工期が長くなりますが、確かにこれなら早く完成します。ただし作業員の確保が大変になったりと手間が生じて工事費用が高くなるはずです。

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 2020年12月24日撮影

なんと12月末の訪問時にはすでに躯体のコンクリート打設を終え養生中でした。LRTの下部工施工事例の中で間違いなく一番早いです。

つまり何が言いたいかというと「増渕組さん凄い!」です。 

 

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 2020年12月24日撮影

そして堤防脇にはこのような掲示が。これはつまり「固定支保工による主桁工を始めるので、道路を迂回させます」ということです。期間を見るとギリギリです...

 

あるツイートによれば、もう橋脚が完成し固定支保組み立てに向けた準備工が始まっているのが確認できます。

 

以上で2020年12月末時点までの鬼怒川橋りょう工事レポートは終了です。

 

次回からはいよいよ竹下地区の連続高架区間をレポートしていきます。

【工事の記録】鬼怒川橋梁左岸(2019年11月~2020年6月)

この記事では2019年11月~2020年6月の第2渇水期における施工状況についてレポートしていきます。

 工事状況

左岸側(分割2号)

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第2渇水期では左岸側のP6、P7施工のため、鬼怒川本流を再度西側へ切り替えました。左岸側ではP6,P7下部工、並びにP8,P9からの張り出し施工が行われます。

 


 

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2019年11月4日撮影

渇水期に入り早速上部工施工に向けた準備が始まっています。

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2019年11月4日撮影

また下部工を施工する場所では流域を埋め立て施工に向けた準備を進めています。

 


 

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2019年11月18日撮影

早速P8、P9柱頭部に箱桁の設置が始まりました。

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2019年11月18日撮影

奥ではニューマチックケーソン基礎の施工に向けた土台工事が進んでいます。

 


 

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2019年11月30日撮影

箱桁の上部まで出来上がってきました。

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2019年11月30日撮影

奥では艤装の設置が進んでいるように見えます。

 


 

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2019年12月15日撮影

柱頭部の箱桁がほぼ完成したようです。これから張り出しに向けワーゲンの設置が行われます。

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2019年12月15日撮影

奥では艤装が設置され掘削作業が始まったようです。

 


 

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2019年12月31日撮影

ついにワーゲンの設置が始まりました。めっちゃ近未来的です(笑)。

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2019年12月31日撮影

P7でも艤装が設置され掘削が始まったようです。P6は艤装が見えないのでかなり掘削が進んでいるのかもしれません。

 


 

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2020年1月12日撮影

設置が完了したワーゲンから作業スペースが構築され張り出し施工が始まっています。

これから設置されるであろうワーゲンの部品も確認できます!

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2020年1月12日撮影

奥ではある程度掘削が進んだのか一度艤装が外されているようです。

 


 

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2020年2月9日撮影

少し間が空いてしまいましたが、あっという間に張り出しが進んでいます。すべてのワーゲンの設置が完了しました。

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2020年2月9日撮影

奥では引き続きニューマチックケーソン基礎の構築に向けた掘削が進んでいます。P6の方が若干早く進んでいるでしょうか。

 


 

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2020年3月4日撮影

あっという間に張り出しが進み、P9から西に向けた張り出しはほぼ終わったようです。これからP8~P9を連結するための固定支保工の準備を行っているように見えます。

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2020年3月4日撮影

奥では掘削が終了したのでしょうか、艤装が外されています。

 


 

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2020年3月24日撮影

P8~P9の箱桁の連結が終了したようです。また奥ではニューマチックケーソン基礎の構築が完了し、橋脚躯体の施工を行っています。

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2020年3月24日撮影

P9側の張り出しはほぼ完了し、ご覧のように堤防直下まで箱桁が伸びています。今渇水期の施工ではここまでの施工になります。

 


 

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2020年10月8日撮影(第3渇水期突入前)

第2渇水期終了時点の様子です。P6、P7では下部工が完成し柱頭部箱桁の設置まで行われました!

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2020年10月8日撮影(第3渇水期突入前)

堤防側はご覧のように箱桁の端部が伸びた状態で終えました。PCなどいろんな部品が見えます。なおこの先は張り出し施工ではなく固定支保工による施工になります。

 


 

以上で右岸側第2渇水期の施工状況は終了です。

いよいよ次回は完成に向けた第3渇水期のレポートになります!

【工事の記録】鬼怒川橋梁右岸(2019年11月~2020年6月)

この記事では2019年11月~2020年6月の第2渇水期における施工状況についてレポートしていきます。

 工事状況

右岸側(分割1号)

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第2渇水期では左岸側のP6、P7施工のため、鬼怒川本流を再度西側へ切り替え、右岸側の上部工施工にあたっては本流上に仮桟橋を設置して行われました。

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2019年11月4日撮影

上部工の施工に向け、足場や仮桟橋設置の準備が始まりました。

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2019年11月18日撮影

P2側から橋脚直上での箱桁設置が始まりました。

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2019年11月18日撮影

P4でも足場の設置が始まっているほか、仮桟橋が建設されている様子が確認できます。

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2019年11月28日撮影

仮桟橋が完成しないと施工できないP5直上以外すべてで箱桁の構築が始まりました。

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2019年11月28日撮影

P2直上の拡大です。なんとなく箱桁の形が見えるかと思います。

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2019年12月15日撮影

箱桁が橋脚直上から前後に少し伸びています。ここまでは固定支保工で施工するようです。

また奥では仮桟橋が完成しP5周りにも足場を構築し始めている様子が確認できます。

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2019年12月15日撮影

P2の拡大です。箱桁の形と、支保工が見えるかと思います。

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2019月12月31日撮影

P2まわりでは、固定支保工による箱桁が完成し、支保工が解体されつつあります。

その他の橋脚周りでは引き続き固定支保工による箱桁構築が進められています。P5も施工が始まりました。

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2019年12月31日撮影

別角度から。この空洞は施工中のこの段階でしか見られません。

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2020年1月12日撮影

P2にワーゲン(移動作業車)の設置が始まりました。これからはワーゲンを利用した張出施工が始まります。

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2020年1月12日撮影

P4でも柱頭部の箱桁が完成しているように見えます!

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2020年1月26日撮影

P2のワーゲンが完成し、西側へ張出施工が始まりました!民家が近いため防音シートが張られており、残念ながら中の様子は確認できません。

奥ではP3柱頭部の箱桁が完成、P4ではワーゲンの組み立てが始まっているのも確認できます。

 

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2020年2月9日撮影

P2からの張出が大分伸びできました。P3でもワーゲンの組み立てが進んでいます。またP4からの張出施工も始まりました!

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2020年2月9日撮影

別角度から。張出施工はやはりかっこいい!

 

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2020年2月20日撮影

P2周りのワーゲンがかなり伸びてきました!

P3、P4のワーゲンも進んでおりいずれも防音シートがかけられています。

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2020年2月20日撮影

現地に掲示されている施工予定のお知らせです。

張出がどこまで進んでいるのか一目でわかります。

 

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2020年3月4日撮影

張出がかなり進んできました。P2は堤防のすぐそこまで来ています。

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2020年3月4日撮影

3月の施工計画です。4月には桁の連結間近まで進むようです。

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2020年3月24日撮影

それぞれのワーゲンの距離がかなり近づいています。

 

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2020年4月17日撮影:かねこ'(@Lunettes_filtre)様ご提供

P2からの張り出しは終了、P2~P4までが連結間近に見えます。

この後Twitter上の複数のツイートから、第2渇水期終了の時点でP2~P4までの張り出しが終了していることが確認できています。

 張り出しは残りP5からのみで、他の橋脚からのワーゲンは解体されたようです。

次回は左岸側の第2渇水期の様子についてレポートしていきます。

 

【工事の記録】鬼怒川橋梁左岸(2018年10月~2019年6月)

 その3では2018年10月頃~2019年6月頃までの第1渇水期(左岸側)における工事状況についてレポートしていきます。

工事状況

左岸側(分割2号)

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左岸側の第1渇水期では、鬼怒川の本流にかからないP8とP9の2箇所下部工のみの施工となり、右岸側に比べ若干余裕があります(その分その後がきつくなります)。

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2018年12月28日撮影

遠くから出少々見づらいですが、左岸側へ初めて行った時の様子です。すでに艤装が建っておりニューマチックケーソン工法による橋脚基礎部分の工事に入っています。

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2018年12月28日撮影

左岸側工事の現場事務所は堤防を挟んですぐのところに設置されました。右岸側と比較し少々手狭に見えます。

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2019年2月6日撮影

少々期間が空いてしまいましたが、この時点では艤装が外されていました。

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2019年2月6日撮影

P9の拡大です。艤装を設置するスペースが見えます。

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2019年3月1日撮影

P9に艤装が建っています。なお手前で護岸工事を行っていました。

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2019年3月18日撮影

艤装が足場の中まで下がりました。かなり掘削が進んだことを意味します。

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2019年4月5日撮影

基礎部分の掘削・構築が終了し、橋脚躯体工事に入りました。この日は躯体鉄筋の組み立て中で、右岸側よりかなり速いペースです。

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2019年4月19日撮影

なんともう躯体のコンクリートが見えます。この日はなにやら部品の設置中でした。

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2019年4月19日撮影

P9部分のアップです。一部型枠が残っていますがおおむね完成しているように見えます。

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2019年4月19日撮影

P8部分のアップです。こちらはまだ型枠が外されていません。

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2019年5月31日撮影

少し間が空いてしまいましたが、左岸側ではかなり余裕をもって完成し、出水期前に片づけが終了しました。前回訪問時に設置していた部品は、桁と橋脚をつなぐものだったようです。

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ちなみに右岸と左岸で比較すると微妙に橋脚上部の部品の形状が違います。

 

左岸側第1渇水期の施工状況レポートは終了です。

次回は右岸側第2渇水期の施工状況をレポートしていきます。

【工事の記録】鬼怒川橋梁右岸(2018年10月~2019年6月)

その2では2018年10月頃~2019年6月頃までの第1渇水期における工事状況についてレポートしていきます。

右岸側第1渇水期(2018年11月~2019年6月)工事状況

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2018年からはじまる第1渇水期では、鬼怒川本流を左岸側(東)に切り替え、右岸側工事で4脚、左岸側工事で2脚施工します。

右岸(JR宇都宮駅東口)側(分割1号)

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2018年10月24日撮影

本格着手前の状況です。着手前は堤防内は一面雑木林でしたが、この時点で計画線に沿って測量のため伐採されています。

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2018年10月24日撮影

鬼怒川橋りょう予定地から少し離れたところに作業所(現場事務所)が設置されました。こちらは借地だと思われます。

 


 

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2018年12月25日撮影

少し間が空いて年末の工事の様子です。すでに橋脚位置には足場が組まれケーソン構築のための準備が進んでいます。当時気づかないうちに随分工事が進んでいることにかなり驚いたことを今でも覚えています。

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 2018年12月25日撮影

手前では作業室が構築されている様子が見えます。また奥では、地中を掘り進めていくための艤装(エメラルドグリーン色のもの)がすでに見えます。

 


 

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2019年1月8日撮影

写真手前のP2は艤装設置のための鉄筋が組み立てられているのが見えます。

 


 

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2019年1月18日撮影

この頃から足場に防音シートがかけられ、艤装設置が完了した箇所から掘削が始まりました。

 


 

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2019年1月25日撮影

この日はP3とP5に艤装がありました。2台を使いまわしているようです。

 


 

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2019年2月18日撮影

この日はP2のみに艤装が確認できました。地中での工事なので、変化を感じづらいです。なお工事は交代制で昼夜問わず24時間行われているようです。

 


 

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2019年3月21日撮影

この日は一番奥のP5に艤装が設置されています。足場のシートが一部外され何となく橋脚っぽい姿になっている気もします。

 


 

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2019年4月5日撮影

工期的にやばくなってきたのか、この頃から艤装が2台追加され、4か所同時施工となりました。

 


 

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2019年4月28日撮影

ついにケーソン部(基礎)が完成したようで、すべての橋脚で艤装が解体され、躯体の鉄筋組立が始まりました!

 

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2019年4月28日撮影

後になって写真を見返して気が付きましたが、この時にはすでにP4,P5は完成に近い状態だったようです。


 

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2019年5月7日撮影

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2019年5月7日撮影

なんともう奥のP5が完成しています!手前もすでにコンクリート養生中に見えます。

 


 

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2019年5月15日撮影

P2~P5まですべて完成したようです。1渇水期で準備工事から始めたのに4脚すべて完成してしまいました。

 


 

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2019年5月20日撮影

すべの足場も解体され、出水期にむけ現場の片づけを行っています。

 


 以上第1渇水期右岸側の施工状況でした。

非常に厳しい工期の中、4脚すべて下部工が無事に完成しました。

 

次回は第1渇水期の左岸側の施工状況をレポートしていきます。

(続く)