第3種第1級

芳賀・宇都宮LRTの工事状況や各種設備などを解説しています。

芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その4・治水、浸水対策編)

はじめに

4回目となった芳賀宇都宮LRTのあれこれ。今回はLRT沿線で進められている治水・浸水対策についてまとめていきたいと思います。

駅東区間は都市型水害の頻発エリア

古くからの市街地であるJR宇都宮駅西側エリアとは反対に、JR宇都宮駅東側エリアは戦後急激に都市化が進んだエリアであり、現在に至っても治水対策が追いついておらず、頻繁に内水氾濫を起こしています。

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上図は地理院地図のアナグリフに、JR宇都宮駅東口~平石の間でLRTと交差する河川すべてと溢水エリアを示しています。駅東口エリアは河川の密集エリアである(=起伏が激しい)ことがわかります。

(ただし上の河川のうち、石川、奈坪川、江川はLRT交差地点では暗渠であり、普段このエリアを走っていても河川を渡っている実感はあまりないかもしれません)

交差する河川毎に治水対策をまとめていきます。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その3・市町道認定編)

はじめに

前回、前々回に引き続き、芳賀宇都宮LRTのあれこれを。今回は芳賀宇都宮LRTの市町道認定に関するあれこれを整理していきます。

市道認定状況の変更により修正加筆しました(2023/6/23)

なぜ市町道認定が必要なのか

その1で少しふれた通り、芳賀宇都宮LRTの軌道敷は全区間宇都宮市道または芳賀町道認定を受けており、全区間が併用軌道です。立派な橋りょう区間もすべて併用軌道です。

なぜ橋りょう区間も含めて軌道敷を全区間市道または町道認定し道路として整備する必要があるのでしょうか。その理由についてまずは整理していきます。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その2・車両基地編)

はじめに

前回に引き続き、芳賀宇都宮LRTのあれこれを。今回は主に車両基地のあれこれについてまとめていきたいと思います。

車両基地の位置

もうこの記事をご覧の皆さんはすでにご存じの方が多いかと思いますが、一応車両基地の設置場所を。

農地を転用した敷地に車両基地が建設されます。

なお車両基地はすべて市道6413号線の一部として建設されます。

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芳賀宇都宮LRTのあれこれ(その1・本線設備編)

はじめに

ここで一度芳賀宇都宮LRTのあれこれを整理したいと思います。

まずは法律上の位置づけや、軌道構造などの各種設備についてまとめていきたいと思います。

芳賀宇都宮LRTの基本情報

以下はWikipediaでも確認できることですので今更間がありますが一応まとめておきます。

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芳賀宇都宮LRT工事状況レポートまとめ

併用軌道 JR宇都宮駅東口    
  その1
宿郷町  
 
東宿郷  
国道4号
今泉町   その1/その2
 
陽東  
-産業通りー
ベルモール前   その1
 
専用軌道   その1/その2
併用軌道 平出町   その1
車両基地 その1
新4号国道 その1/その2/その3
  その1
下平出  
-辰街道-
 
専用軌道   その1/その2/その3/その4
-鬼怒川- その1/その2/その3/その4/その5/その6/その7/…
  その1/その2/その3/その4/その5/その6/その7/その8/その9/
下竹下    
   
   
   
   
併用軌道 作新学院   その1
  その1
  その1
清原管理センター前   その1
  その1/その2…
専用軌道   その1
 
-野高谷交差点-
  その1
併用軌道 テクノポリス西    
  その1
テクノポリス中央    
  その1
テクノポリス    
  その1
-市町境-  
  その1
芳賀台  
 
管理センター前(芳賀)    
  その1
 
 
かしの森公園    
  その1
本田技研北門    

【工事の記録】清原工業団地区間(導入)

はじめに

清原工業団地区間(清原第2工区)は、工業団地内の既存の緑地(公共用地)を多く活用できることから、用地買収の難易度が低く各種工事が一番早く進んでいる区間です。

まずは当区間の幾何構造について解説していきます。

幾何構造

清原工業団第2工区は大きく分けると2つの区間に分けられます。1つ目は(仮称)作新学院北停留場~(仮称)清原管理センター前のサイドリザベーション軌道+車道2車線、2つ目は(仮称)清原管理センター前~工区北端の車道4車線+サイドリザベーション軌道です。

(仮称)作新学院北停留場~(仮称)清原管理センター前

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区間の平面図です。軌道は車道の北側に建設されます。また途中クランク上になっている区間は軌道・車道ともにS字カーブの線形に改良されます。

 

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*1
クランク箇所は、もともと市道1435線が優先、市道1436号線が従道路の形ですが、改良後は市道1436号線~1435線東側が優先に変更されます。

市道1436号線

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市道1436号線の改良前の横断図です。両側に歩道があるもののやや狭い道路です。

また道路中心線の真下にはそこそこ大きめの雨水管が敷設されています。

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 改良後は上のような横断構成になります。市道1436号線の車道は南側へ移設し、もともと車道があった場所に軌道を敷設します。歩道を削って軌道敷設用地を捻出するのがほとんどなLRT事業では異例の歩道も拡幅となり、改良後は快適に歩行できるようになります。なお市道1436号線自体は都市計画決定されておらず、軌道のみが都市計画決定されています。

また改良に際し、道路下に埋設されていた雨水管が軌道に支障しない箇所へと移設されます。

市道1435号線

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改良前の市道1435号線は、清原工業団地内の市道では一般的な構造の「両側歩道3.5mと往復4車線」で構成される横断面です。また中央分離帯下には雨水管が埋設されています。

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改良後は、車道4車線から2車線に減少、南側へ集約し、北側に軌道を敷設します。

なおごくわずかな幅の拡幅が必要になりますが、道路両側の緑地帯(公共用地)を活用するため用地買収はありません。

もともと中央分離帯下に埋設されていた雨水管は、軌道ルートに支障するためやや南側へ移設されてます。

電停構造

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(仮称)作新学院北停留場は相対式ホームで建設されます。下り線ホームはLRTの計画上唯一車道も軌道も跨がずにアクセスできる停留場(なはず)です。

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(仮称)清原管理センター前停留場は、島式ホームで建設されます。また隣接して清原トランジットーセンターが建設されます。このトランジットセンターは芳賀宇都宮LRTで計画される4つのトランジットセンターの中で一番大きな規模の計画となっています。

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*2

停留場に一番近い部分にバス停が設置され、次いでタクシー乗降場と一般車乗降場、P&R駐車場が整備されます。また各乗降場には屋根が設置されるなど、かなり利用者の利便性に配慮した計画となっています。

(仮称)清原管理センター前~工区北端

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(仮称)清原管理センター前~工区北端の平面図です。この区間では軌道は清原中央通り(都市計画道路名称は清原通り)の東寄りにサイドリザベーション方式で敷設されます。

なお(仮称)清原工業団地北停留場付近の交差点を挟んだ南北で軌道敷設位置が異なります。

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工事開始前の清原中央通りの横断面図です。

車道の両脇に広い緑地帯が整備されているのが特徴です。名前の通り清原工業団地のメインストリート的な位置づけになっています。

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(仮称)清原管理センター前~(仮称)清原工業団地北付近の横断面構成です。この区間は軌道敷設が東側に寄っています。

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 (仮称)清原工業団地北付近~工区北端の横断面構成です。この区間は軌道敷設が車道と副道の間になっています。

電停構造

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(仮称)清原工業団地北停留場付近の拡大図です。見てわかる通り下り線と上り線が交差点を挟んで両側に配置されているほか、それぞれ緩急接続が可能な構造になっています。

また交差点の北側で下り線から上り線への転線が可能な配線となっており、イベント時など臨時電車を増発する際に東電停で折り返し運転を行うことを考えていることがわかります。

 

次は引き続き導入編として、本区間の軌道構造について解説していきます。

 

*1:宇都宮市認定市道図から引用

*2:第27回「芳賀・宇都宮基幹公共交通検討委員会」より引用

【工事の記録】鬼怒川左岸立体区間(2020年10月~12月)

はじめに

本記事では竹下地区の2020年度の施工状況についてレポートしていきます。なお訪問間隔の都合上一部Twitter記事の引用とさせていただきます。

2020年度の工事

まず2020年度発注の工事と過年度から引き続き繰り越して施工している工事を紹介します。

工事名 概要 施工業者 発注年度 着手 完成 請負額
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割4号)

橋梁下部工

 N=3基

・橋脚躯体工(逆T式橋脚)

・場所打杭工

P1:φ1800mm,L= 9.0m,N=5本

P2:φ1200mm,L=11.0m,N=6本

P3:φ1200mm,L=12.5m,N=6本

株式会社増渕組 2020 2020.9

 P1のみ2020.12

ほか未完成

115,500,000円
鬼怒川左岸第2工区擁壁工事(分割2号)  不明 宇都宮土建工業株式会社 2020    

 92,850,000円

(仮称)竹下第5架道橋工事(分割2号)

橋梁上部工

N=1径間

・合成箱桁橋

 L= 57.8m

 支間長56.0m

東綱栃舗建設共同企業体 2020     223,800,000円
(仮称)竹下第3高架橋工事(分割3号)

橋梁下部工

 N=2基

・橋脚(逆T式橋脚)

・場所打杭

P4:φ1200mm,L=15.5m,N=6本

P5:φ1200mm,L=15.0m,N=6本

大幹建設株式会社 2020 2020.10  2020.12 64,700,000円
(仮称)竹下第3高架橋工事(分割4号)

 橋梁上部工

N=4径間

 株式会社富士ピー・エス  2020      140,980,000円
整地工事(分割4号)  不明 有限会社美山建設 2020     3,807,000円

 2020年度は2019年度からの繰り越し工事が非常に多く、2020年度に発注した工事は非常に少なくなっています(このほか現在公告中の案件が1件あり、決定次第更新します)

2019年度以前から繰り越した工事

工事名 概要 施工業者 発注年度 着手 完成 請負額
(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)

橋梁下部工

 N=1基

 ・橋脚躯体工(逆T式橋台)

 ・場所打杭工 A2:φ1200mm,L=12.5m,6本

米弥工業株式会社 2018 2020.4 2020.8 34,200,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号) ・補強土壁工 ・地盤改良工 浅層混合:110m 安定処理:950㎡ ・擁壁工 ジオテキスタイル補強土壁 91.3m

・補強土壁工

・地盤改良工

浅層混合:110m

安定処理:950㎡

・擁壁工

ジオテキスタイル補強土壁 91.3m

渡辺建設株式会社 2018 2019.11 2020.5 116,613,000円
(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割2号)

橋梁下部工

 N=2基

・橋脚躯体工(逆T式橋台)

・橋脚躯体工(柱式橋脚)

・場所打杭工

 P3:φ1200mm,L=12.0m,7本

 A2:φ1200mm,L=14.5m,8本

中村土建株式会社 2018 2020.5 2020.9 83,100,000円
(仮称)竹下第1高架橋工事(分割3号)

橋梁下部工 N=1基  

・橋脚躯体工(逆T式橋脚)  

・場所打杭工

P4:φ1200mm,L=12.5m,N=6本

橋梁上部工 N=4径間  P4~P8

野澤實業宇都宮土建JV 2019 2019.11 2020.7 201,000,000円
鬼怒川左岸第1工区擁壁工事

工事延長:L=105.6m(当初)      

工事延長:L=119.5m(施工内容変更後)

幅員:13.4m

・地盤改良工

安定処理A=868㎥

・補強土壁工

ジオテキスタイル補強土壁L=83m(当初)

ジオテキスタイル補強土壁L=92m(施工内容変更後)

アズマ原総業株式会社 2019 2020.5   123,362,000円
(仮称)竹下第2高架橋工事(分割3号)

・橋梁上部工N=2径間

 竹下第2高架橋P1~P2、P3~A2

株式会社野澤實業 2019 2019.10 2020.3 103,000,000円
(仮称)竹下第5架道橋工事

・橋梁下部工N=1基

 橋台躯体工(逆T式橋台)

 場所打杭工

  A1:φ1500mm,L=17.0m,N=14本

・地盤改良工  中層混合処理工 L=27.2m

株式会社菊地組 2019 2020.10   174,500,000円
(仮称)竹下第6架道橋工事

【工事延長L=218.1m】

地盤改良工

 ・浅層混合処理:A=114㎥

 ・中層混合処理(改良深度2-5m):A=3694㎥

 ・中層混合処理(改良深度5-8m):A=3394㎥

場所打ち函渠工  

・竹下第6架道橋:W6300×H9200×12.2m

プレキャストボックスカルバート工

 ・1700×1700×12 舗装工 防護柵工 区画線工

株式会社入江組 2019 2020.5   152,637,000円
市道379号線横断函渠設置工事

場所打ちボックスカルバート工

 延長10m

U型擁壁工

 延長10m

渡辺増渕JV 2019 2020.5   189,400,000円

2019年度発注の工事が多数繰り越しているほか、用地の関係で着手が遅れた2018年度発注の3工事も2020年度に繰り越しています。

工事状況

2020年10月8日

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 2020年度発注の(仮称)竹下第1高架橋工事(分割4号)は、2020年5月頃に落札されていましたが、施工箇所の用地明け渡しが遅れ10月頃にようやく着手となりました。なお訪問時はちょうど場所打ち杭工を施工し始めた段階でした。

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鬼怒川橋りょうP10兼竹下第1高架橋P1予定箇所です。この場所には民家があり、解体・用地引渡し後即着手となりました。

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2019年度から引き続き工事を行っていた(仮称)竹下第1高架橋工事(分割3号)では、上部工4径間(P4~P8)も完了し工事を終えています。

 

P4が完成し桁の架設準備工を行っていたころのツイートの紹介です。

 

 

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こちらは用地の関係から着手が遅れ2018年度から繰り越していた(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)ならびに鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)です。鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)は2019年度から施工、(仮称)下竹下第1架道橋工事(分割1号)は2020年度に入ってから着手していますが、どちらも施工が完了しています。橋台の施工スペースの都合上、橋台後方数10mは擁壁を施工せずに発注していたようです。

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別角度から。擁壁未施工区間がわかりやすくなっています。なお交差する市道5027号線側では上部工の施工に向けて電線類の地中への引き回しが完了しています。

竹下第1架道橋A2は2020年4月頃に着手していたようです。

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鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割1号)をさらに別角度から。先に完成していた鬼怒川左岸第1工区擁壁工事(分割2号)ときれいにつながっています。

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2019年度発注の鬼怒川左岸第1工区擁壁工事は、下竹下停留場付近~竹下第4架道橋間の擁壁および竹下第3架道橋上の盛土を施工しています。

訪問時は盛土が進行中でした。

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竹下第3架道橋~第4架道橋間の盛土の様子です。盛土の間にこまめに補強材(ジオテキスタイル)が入っているのがわかります。

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竹下第3高架橋P1~P2とP3~P4間の2径間の上部工を施工する(仮称)竹下第2高架橋工事(分割3号)の様子です。すでに桁の架設は終えており、橋面工事を行っています。

 

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R408西の(仮称)竹下第5架道橋工事の様子です。こちらも2019年度発注の工事ですが用地の引き渡しが遅れ9月頃の着手となりました。メインは竹下第5架道橋A1の下部工ですが橋台後方の地盤改良工事も施工します。

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なお当橋台は杭の数がLRT事業の下部工で最も多く請負額が大きくなっています。

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用地の関係から着手が遅れていた2018年度発注の(仮称)下竹下第3高架橋工事(分割2号)も2020年度に入っていから着手し、P3はすでに完成しています。

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また同工事ではA2橋台も施工しこちらも同様に完成しています(橋台後方では別工事による地盤改良工事を施工中)。

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2020年度発注の(仮称)竹下第3高架橋工事(分割3号)も工事着手となっています。こちらでは竹下第3高架橋P4とP5を施工します。

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その先、清原学園通りにかけて(仮称)竹下第6架道橋工事が行われています。この工事では竹下第6架道橋本体工事のほか、竹下第3高架橋東端から清原学園通りまでの擁壁施工箇所下の地盤改良工事も行われています。

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すでに竹下第6架道橋本体は完成しています。

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清原学園通りにかけても地盤改良工事で地山が掘削されています。

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市道379号線横断函渠設置工事の様子です。本工事では市道379号線(清原学園通り)下を掘削しトンネル(ボックスカルバート)を設置します。施工する区間の清原学園通りは道路を覆工板(仮の橋のようなもの)に切り替え、その下を掘削してます。訪問時にはすでに大方掘削は終えていました。

2020年12月24日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割4号)では鬼怒川橋梁のレポートで紹介した通り、鬼怒川橋梁側の工事に間に合わせるために、本来P1~P3まで並行して施工するところ、P1のみ先行して施工しています。施工業者の甚大な協力の甲斐あって、訪問時ではすでに橋脚躯体のコンクリート養生まで進んでいます。驚異的です。

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同工事を別角度から。P1(兼鬼怒川橋梁P10)は鬼怒川橋梁の桁も受けるため、他の橋脚より太めになっています。10月に着手してもうほぼ完成とは、驚異的な早さです。施工業者の協力なしではここまで施工できないでしょう。

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竹下第1架道橋付近の様子です。前回未施工だった橋台後方の擁壁を施工しています。もともとここの擁壁は2020年度発注予定だった(仮称)竹下第1架道橋工事(分割2号)で上部工ともに施工するはずで、同工事は一度公告されましたが不調になっています。にもかかわらず擁壁部だけ施工が始まっています。

これはあくまで推測ですが、竹下第3架道橋前後の擁壁を施工している鬼怒川左岸第1工区擁壁工事の施工業者と契約内容を変更し、ここも同時に施工してもらことにしたんじゃないかと思います。

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すでに盛土は上部まで積まれています。

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竹下第3架道橋前後はすでに擁壁部も完成しており、あとはアルミ製高欄を取り付けるだけにも見えます。

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竹下第4架道橋側も同様の状況です。

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(仮称)竹下第2高架橋工事(分割3号)の上部工はすべて完成しています。これにより連続する竹下第4架道橋から竹下第2高架橋がすべてつながりました。

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同工事を別角度から。きれいに高架橋がつながっています。

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R408西の(仮称)竹下第5架道橋工事の様子です。場所打ち杭工を終え、杭を掘り出しています。ものすごい本数の杭が確認できます(全部で14本)。

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すでに完成している西側の擁壁部に向かって地盤改良工事もできています。

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(仮称)竹下第3高架橋工事(分割3号)の様子です。橋脚躯体を施工中のようです。

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(仮称)竹下第6架道橋工事の様子を清原学園通りから。地盤改良工事もほぼ完了したように見えます。

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地盤改良工事の様子を現場直近から。すでに改良土が見えます。

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工事規制の都合で少し遠くからになっていますが市道379号線横断函渠設置工事の様子。見た目は前回からあまり変化がありませんが、トンネル内部では躯体の鉄筋が組み立てられているようです。

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トンネル上部から。型枠と鉄筋が確認できます。

2021年3月17日

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(仮称)竹下第1高架橋工事(分割4号)の様子です。P1のみ完成し鬼怒川橋梁側の上部工(固定支保工)を施工中です。同工事自体はP1を完成させた後ほぼ休工状態です。P2とP3は杭打ちを終えた段階から進んでいません。

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工期はR3年8月31日まで延長されています。

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竹下第1架道橋後方の擁壁は完成しています。

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竹下第3架道橋前後の擁壁もすべて完成しアルミ製高欄が取り付けられています。

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この工事の完成によって、竹下第1架道橋付近から竹下第5架道橋手前の擁壁まできれいに構造物がつながりました。

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R408西の(仮称)竹下第5架道橋工事の様子。すでに大きな橋台躯体が姿を現しています。

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橋台を横から。前後がかなり太いことがわかります。

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(仮称)竹下第3高架橋工事(分割3号)が完成し、竹下第3高架橋の橋脚、橋台はすべて完成しました。なお2021年3月末に同箇所の上部工の施工業者が決定しています。

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同高架橋を別角度から。橋脚がきれいに並んでいます。

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(仮称)竹下第6架道橋工事では架道橋本体と前後の地盤改良および用水路の函渠工事がすべて完成しています。

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同工事を別角度から。用水路の函渠も確認できます。

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市道379号線横断函渠設置工事の様子です。トンネル本体の躯体が見えています。

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市道379号線(清原学園通り)側から。本線を片側交互にし、現在西側の覆工板を剥がし、トンネル上部の工事を行っています。

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なお工期は2021年5月31日まで延長されています。

 

以上が2020年度の工事の様子です。